IPL光治療の経過|期待できる効果も解説

シミやくすみに効果が期待できるIPL光治療。レーザーよりもダウンタイムが短いことが特長ですが、術後にどのような経過を辿るのか、気になる人が多いのではないでしょうか。

この記事では、IPL光治療の効果や経過について紹介します。IPL光治療を受ける際の注意点も解説するので、ぜひ参考にして下さい。

なお、オーロラクリニックで使用しているのはジェイシス社のセレックVで、日本でも多くのクリニックで導入されている美容機器です。IPL光治療は、さまざまな波長の光を優しく肌に照射することで、幅広い肌悩みに効果を発揮する治療法です。

一般的に「フォトフェイシャル」を呼ばれているのはルミナス社のM22の商標であり、IPLという光を肌に照射して美肌を目指す医療機器です。
多くの方に同義で語られるほど人気のある施術で、正式にはIPL光治療といいます。

IPL光治療とは?

IPL光治療とは「Intense Pulsed Light」の略で、光を使った美肌治療のことです。IPL光治療は、幅広い肌悩みに効果を発揮しますが、まばらにできたシミやそばかすの治療によく使われます。

IPL光治療の特長の一つに、ダウンタイムが短いことが挙げられます。美肌治療には、IPL光治療の他に、レーザーやダーマペンなどがありますが、どちらも約1週間のダウンタイムが必要です。さらに、施術当日のメイクは不可としているクリニックが多い傾向にあります。

一方、IPL光治療は、メイクや洗顔、シャワーは当日から可能です。施術直後は赤みが生じることもありますが、基本的には数時間で落ち着きます。

IPL光治療は低出力のため、1回で大きな効果は期待できないものの、肌への負担が少ないです。そのため、ダウンタイムがあまり取れない人や、日常生活の制限が少ない施術を探している人に向いています。

IPL光治療で期待できる効果

IPL光治療は、気になる部位をピンポイントで治すというよりも、顔全体の肌質改善を目指す治療です。肌の色調を保ちながら治療できる可能性が高いのが、大きなメリットといえるでしょう。

ここからは、IPL光治療で期待できる効果を紹介します。IPL光治療で期待できる効果には、主に以下の5つがあります。

  1. シミ・そばかす
  2. くすみ
  3. ニキビ・ニキビ跡
  4. 毛穴
  5. 赤ら顔

シミ・そばかす

特殊な光線を肌に当てることで、シミやそばかすの原因である「メラニン色素(黒い色素)」にダメージを与えます。これにより、シミやそばかすを薄くする効果が期待できるのです。

シミやそばかすの治療には、IPL光治療の他にレーザーが使われることもあります。両者では、効果が及ぶ範囲が異なります。レーザーは深く・狭く、IPL光治療は浅く広く効果を発揮するのが特徴です。そのため、IPL光治療は、広範囲にできたシミやそばかすなどの色素沈着に有効です。

またIPL光治療は、薄いシミや表面化していない「シミ予備軍」にも効果を期待できます。将来できるシミの予防にも繋がるのが、IPL光治療の特長です。

くすみ

IPLの光は、メラニン色素に反応するため、くすみの軽減に効果が期待できます。また、光の温熱作用によって、肌の細胞が活性化します。これによりターンオーバーが促され、くすみの目立たない肌に近づくのです。

さらに、IPL光治療は、目の下にできた茶クマにも効果が期待できます。茶クマの主な原因は色素沈着です。IPL光治療をすることで、茶クマが薄くなり、若々しい印象になる可能性があります。

ニキビ・ニキビ跡

ニキビができる原因は、アクネ菌の過剰繁殖とされています。IPLの光は、アクネ菌を殺菌し減少させる作用があるため、ニキビの治療に有効です。またIPL光治療は、ニキビの予防にも効果を期待できます。皮脂腺を熱変性させることで、皮脂分泌が抑制されニキビができにくくなります。

さらに、IPL光治療は、赤みのあるニキビ跡にも効果的です。IPLの光は、毛細血管のヘモグロビンに反応し、毛細血管を縮小させます。炎症が治まることで、赤みが目立たなくなることが多いです。

毛穴

IPL光治療は、皮脂が過剰に分泌されることで開いた毛穴や、加齢によってたるんだ毛穴に効果を発揮します。

毛穴が開く主な原因は、皮脂の過剰分泌です。IPLの光には、皮脂腺を破壊する作用があるため、治療を受けると皮脂の分泌量が減少することが期待できます。これにより、毛穴がキュッと引き締まり、キメの整った肌に近づく可能性があります。

また、加齢によって涙型に広がった毛穴にも有効です。IPL光治療によって、肌のコラーゲンやエラスチンを作り出す「線維芽細胞」の活性化を促すことで、肌がふっくらと持ち上がりることが期待できます。たるみが軽減されることで、毛穴が目立たなくなる可能性があります。

赤ら顔

赤ら顔とは、顔が赤みを帯びている状態が長く続く症状を指します。赤ら顔には、毛細血管の拡張によって起こるものと、外部刺激による炎症が原因で起こるものの2種類に分かれます。IPL光治療がアプローチできるのは、前者の毛細血管の拡張によって起こる赤ら顔です。

毛細血管が拡張すると、血液が透けて肌が赤く見えます。そこで、IPL光治療によって、肌の表面にある太い血管にダメージを与えることで、血管が収縮し、赤みを目立ちにくくする効果が期待できるのです。

IPL光治療の施術後の経過

IPL光治療の後は、赤みやかゆみが出たり、かさぶたができたりすることがあります。一時的に肌荒れをする可能性があるため、大切なイベントの直前に施術を受けるのは、避けたほうがいいでしょう。ここからは、IPL光治療の経過について紹介します。

施術直後

IPL治療の直後は、赤みやかゆみが生じることがあります。ただし、これらは施術当日に落ち着くことが多いです。

IPL光治療の後は、肌が敏感な状態のため、保湿や日焼け対策を徹底しましょう。乾燥を防ぐため、化粧水や保湿クリームを使って念入りに保湿して下さい。さらに、日焼け止めクリームや日傘を使って肌を守ることも大切です。

2~3日後

施術から2~3日経つと、徐々にシミやそばかすが濃くなります。これは正常な反応で、肌の奥にあるシミが、ターンオーバーによって表面に押し出されることで起こります。時間の経過と共に薄くなることが多いため、基本的にはそのままにして様子をみましょう。

また照射した箇所に、かさぶたができることがあります。肌がよごれたような見た目になるため、気になるかもしれませんが、触らずに自然に剥がれるのを待ちましょう。無理にかさぶたを剥がすと、色素沈着や傷跡が残る恐れがあります。

特に初めてIPL光治療をする場合は、かさぶたができやすい傾向にあります。かさぶたが気になる場合は、マスクやコンシーラーでカバーするのがおすすめです。

7~10日後

施術から7~10日経つと、かさぶたが剥がれ落ちてきます。施術前よりもシミが薄くなり、IPL光治療の効果が感じられるでしょう。肌のトーンがアップし、明るい印象に近づきます。

21~28日後

IPL光治療は、ターンオーバーの周期に合わせ、21〜28日に1回のペースで受けるのがおすすめです。ただし、肌の状態や使用する機器によって、推奨頻度は異なるため、事前に医師に相談するといいでしょう。

短期間で施術を受けると、角質が剥がれ過ぎてしまう恐れがあります。肌が薄くなることで、乾燥しやすくなったり、キメが荒くなったりすることがあります。IPL光治療は、適切な頻度で受けることが大切です。

IPL光治療に関するQ&A

ここからは、 IPL光治療に関するよくある質問を紹介します。しっかり目を通し、治療への理解を深めましょう。

IPL光治療は継続的に治療するべき?

IPL光治療は、1回でも効果が出ることがありますが、5回以上受けると効果的です。ただしシミを薄くするのであれば、6回以上の通院が必要な場合もあります。

IPL光治療の持続期間はどのくらい?

IPL光治療の効果は、半年から1年ほど持続します。定期的に施術を受けることで、美肌を保ちやすくなるでしょう。

また、IPL治療と他の施術を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。IPL光治療と併用することで効果的な施術には、以下があります。

  • ハリ感を向上させる「マッサージピール」
  • 黒ずみを除去する「ケミカルピーリング」
  • 美容成分を肌の奥まで浸透させる「イオン導入」など

IPL光治療で失敗することはある?

IPL光治療の失敗には、主に以下があります。

  • 一時的にシミが濃くなる
  • 肝斑が悪化した
  • IPL治療が不向きな症状だった

施術後2~10日は一時的にシミが濃くなったり、かさぶたがはがれたりするため、この期間は大事な予定を入れないほうがいいでしょう。

また、IPL光治療を受けることで、肝斑が悪化することがあります。IPLの光によって、メラノサイトが刺激され、シミが濃くなることがあるのです。

肝斑の悪化を防ぐには、信頼できる医師の診察を受け、肝斑か鑑別してもらうことが重要です。肝斑がある場合は、他の施術法を選択する、肝斑モードを搭載した機器でIPL光治療を受ける、などが有効でしょう。

なお、IPL光治療は幅広い肌悩みに効果を発揮しますが、改善が難しい症状もあります。具体的には、重度のたるみやシワ、クレーターなどが挙げられます。これらはIPL光治療では効果が期待できないため、他の施術法を検討する必要があるでしょう。

オーロラクリニックではIPL光治療が受けられる!

この記事では、IPL光治療の経過について紹介しました。IPL光治療は、幅広い肌悩みに効果を発揮します。効果を感じるには複数回の施術が必要です。しかし、肌への負担が少ないため、初めて美肌治療を受ける人にも向いているでしょう。

オーロラクリニックでは、IPL光治療機「セレックV」を用意し、美肌施術を行なっています。波長が異なる9種類のフィルターを使い、患者様の悩みに合わせて治療を実施します。

カウンセリングはWeb・LINEから24時間お申し込み可能です。自分に合った施術プランを提案してもらえるので、まずは気軽に相談してみるといいでしょう。

自由診療における限定解除要件
【連絡先】 AURORA CLINIC 03-5315-0391
【治療内容】
光治療・フォトフェイシャルは、特殊な波長を持つ光を使った美肌施術です。専用の機器で光を肌全体に照射し、治療を行います。
IPLと呼ばれるタイプの光には、メラニン色素やヘモグロビンにダメージを与える効果や殺菌効果、コラーゲンの生成を促進する効果といった複数の美容効果が期待できます。そのため、一度の施術でシミや赤ら顔、小じわ、たるみ、毛穴、ニキビといった様々な症状に同時にアプローチできるのが特徴です。
マイルドな出力の光を用いるため、肌への負担も軽減できるというメリットもあります。施術中の痛みや刺激が少なく、またダウンタイムも短いのが特徴です。IPL光治療は、1回でも効果が出ることがありますが、5回以上受けると効果的です。
【副作用】

疼痛・炎症(赤み・かゆみ)・毛嚢炎・水疱(みずぶくれ)形成・痂疲(かさぶた)形成・色素沈着・色素脱失・熱傷を生じる可能性があります。
シミの種類によっては効果が乏しい場合があります。周囲とのコントラストがはっきりすることや、炎症後色素沈着により、シミが濃く見えることがあります。
【費用】

IPL光治療(フェイスパック付き) 推奨治療回数 5回 65,000円(税込71,500円)
※自由診療のため保険が適用されません

◾️監修

江野澤 佳代(エノサワ カヨ)

職業:医師(院長)
専門分野:皮膚科

◾️略歴

東邦大学医学部卒業
東邦大学医療センター大森病院研修医
東邦大学医療センター大森病院皮膚科
東京高輪病院皮膚科
東京高輪病院皮膚科医長
浅草橋駅前総合クリニック院長

◾️所属学会

日本皮膚科学会
日本美容皮膚科学会

◾️資格所属学会

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

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