【医師監修】頬へのヒアルロン酸注入で頬コケが改善!若返り効果も

ヒアルロン酸 頬

頬のコケが気になると、疲れて見えたり、実年齢よりも老けて見えることがあります。そんな悩みを解決するためにおすすめなのが、ヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸を注入することで、頬のボリュームが増し、若々しく健康的な印象を取り戻せます。この記事では、頬へのヒアルロン酸注射の効果や施術の流れ、そして気になるリスクについて詳しく解説します。

頬がこけているのが悩み

頬コケは、顔のボリュームが減少し、頬骨や顔の輪郭が強調されている状態です。実際の年齢よりもやつれて見えたり、顔全体がネガティブな印象になってしまうことがあります。

老けた印象を与える
頬がこけると、顔の骨格が目立ち、影ができるため、老けて見えることがあります。また、正面から見たときに頬骨の下がへこんで見えることがあります。人の顔は一般的に「逆卵形」のフェイスラインが理想です。しかし、頬がこけると顔の形が「ひょうたん型」に近づくため、老けた印象を与えることがあります。

ネガティブな印象を与える
顔に黒い線(ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴラインなど)が現れやすくなるため、顔全体が暗く見えてしまいます。

頬コケの原因

頬がこけたりへこんだりするのは、遺伝や体質、骨の構造などが影響していますが、年を取ることによる原因がほとんどです。

加齢による原因
年齢が上がると、骨が小さくなったりずれたり、女性ホルモンが減ったり、顔の筋肉や脂肪が減ることがあります。また、顔の靭帯(リガメント)や筋膜が弱くなり、肌のターンオーバー(肌が新しく生まれ変わる過程)も遅くなります。こうした変化により、肌のハリや弾力が減り、たるみが生じます。

その結果、重力に引っ張られて、頬の肌や筋肉、脂肪も下がり、頬がこけたりへこんだりすることになります。

①骨密度の減少
年齢を重ねると骨も変化していきます。顔の骨も歳を取ることで骨の密度が減り、全体的に小さくなっていくのです。目の周りやこめかみの骨が広がり、頬の骨がへこんでしまいます。その結果、骨の上にある皮膚や脂肪、筋肉が余るようになり、重力の影響で垂れ下がります。つまり、土台である骨が小さくなることで、頬がコケてしまう原因のひとつです。

②女性ホルモンの減少
女性ホルモンは、骨の形成を助けるだけではありません。お肌のハリや弾力を保つためのヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促し、エラスチンの働きを維持する役割もあります。女性ホルモンが減少すると、これらの生成が減り、お肌を支える力が弱くなります。そのため、お肌がたるんでしまうのです。

③筋肉の衰え
表情筋は、顔の骨と皮膚をつなぎ、顔の表情を作る役割を持っています。顔の弾力やハリを保つのに重要な筋肉ですが、年齢とともに筋力は低下しやすくなります。これは体全体の筋肉と同じく、使わないでいると衰えやすいことが理由です。

無表情でいる時間が長かったり、話す回数が少ないと、表情筋は徐々に弱くなり、顔にたるみが出やすくなります。マスクを着用する機会が増えたため、注意しましょう。

④脂肪の減少
顔の皮膚の下には脂肪があり、それが頬のボリュームを保ち、若々しさやハリを与えています。しかし、加齢とともにこの脂肪が減少します。特に頬の部分は骨と骨の間に位置しているため、脂肪が少なくなると目立ちやすくなるのです。

脂肪が減少すると、皮膚のハリがなくなり、余った皮膚が下に落ちてしまいます。その結果、以前はふっくらしていた部分がこけたように見えます。

⑤靭帯と筋膜の衰え
顔の皮膚や表情筋と骨をつなぎ、支える支持靭帯と、皮下脂肪と筋肉の間に存在する筋膜も加齢によって衰えます。その結果、皮膚や脂肪が重力に逆らえず垂れ下がり、結果として頬のたるみやコケが目立つようになります。

⑥皮膚の老化
肌の弾力やハリは、コラーゲンやエラスチンといった真皮層にある繊維状のタンパク質によって維持されています。しかし、年齢を重ねたり紫外線を浴びたりすることで、これらのタンパク質は減少し衰えるため、皮膚が薄くなりたるんできます。このたるみによって、重力の影響で頬の脂肪や皮膚が下方に引っ張られ、頬の部分がくぼんだように見えるのです。

加齢以外の原因
頬がコケるのは、加齢以外にもいろいろな要因が絡んでいます。

①遺伝
生まれつきの骨格や脂肪の付き方によって、頬が凹みやすい人がいます。例えば、頬骨が高く出ている場合、相対的にその下の部分が凹みやすく見えることがあります。また、遺伝的に頬に脂肪が付きにくい人もいます。

②歯の治療や矯正
歯を抜いたり歯並びを矯正することで、顔のボリュームが変わり、頬が凹んで見えることがあります。特に矯正中に噛む力が弱くなると、頬の筋肉が衰えやすくなります。ただし、治療が終われば通常は回復します。

③美容手術の影響
脂肪吸引やフェイスリフトなどの美容施術後に、余った皮膚が垂れたり、ボリュームが減少して頬が凹むことがあります。

④過度なダイエット
栄養不足によって脂肪が減ると、頬がこけることがあります。特に顔に脂肪が付きにくい人は、痩せすぎると頬が凹みやすくなります。

⑤生活習慣
寝る姿勢や噛む癖も影響します。例えば、顔を下にして寝ると頬が凹みやすくなるし、左右どちらかばかりで噛むと、噛まない方の頬が萎縮することがあります。

ヒアルロン酸注入で頬にもたらす効果

ヒアルロン酸は体内のさまざまな場所に存在する成分で、特に皮膚や関節、目に多く含まれています。この物質は「ムコ多糖類」と呼ばれ、非常に粘り気があります。ヒアルロン酸の特徴的な性質として、その強力な保水力が挙げられます。たった1グラムのヒアルロン酸で、約6リットルもの水分を保持できるのです。

ヒアルロン酸注射は、顔のしわやたるみを改善し、加齢による顔のボリューム減少を補うための美容治療です。この治療は手術を伴わず、施術後すぐに効果を実感できるため、人気があります。頬のこけやへこみを目立たなくするために、頬のこけた部分に注入することで頬のふくらみが戻り、若々しい印象を取り戻せます。

ヒアルロン酸注入のリスク

ヒアルロン酸注入のリスクは、注入量や注入箇所のミス、体質、医師の経験や技術不足、クリニックの質などによって異なります。信頼できる医師による治療を受けることで、リスクをできる限り回避できます。

左右非対称になる
顔のバランスを考慮せずに注入を行うと、仕上がりが左右非対称に見えることがあります。多くの人の顔はもともと左右で若干異なるため、同量のヒアルロン酸を注入するだけでは必ずしも均等な仕上がりになるわけではありません。

加えて、経験の浅い医師が施術を行うと、適切な量のヒアルロン酸が注入されないことがあり、結果的に顔がアンバランスに見えることがあります。このような場合、見た目が気に入らないと感じるかもしれませんが、ボリュームが足りない部分に再度注入することで修正が可能なこともあります。

不自然な表情
注入が多すぎると顔の一部分が不自然に膨らんで見えることがあります。適切な量を注入しなければ、「整形っぽい」見た目になり、場合によっては副作用が生じるかもしれません。

信頼できるクリニックでは、顔全体のバランスを考慮しながら適切な量のヒアルロン酸を注入します。たとえ多量の注入を希望しても、自然な仕上がりを優先するため、過剰な注入を避けるのが一般的です。

しかし、一部のクリニックでは、利益を優先して過剰な量のヒアルロン酸を注入し、その結果、仕上がりが不自然になることがあります。このような場合、「ヒアル顔」と呼ばれる不自然な顔つきになるリスクが高まるのです。

起こりうる副作用
一般的なリスクとしては、注射部位の腫れ、赤み、痛み、違和感などです。まれに、アレルギー反応が起こることもあります。

「チンダル現象」
ヒアルロン酸を皮膚の浅い位置に注入すると、体内のヒアルロン酸が肌の上から透けて見えることがあります。特に目の下の治療で見られることが多く、ファンデーションで隠れる場合もありますが、気になる場合はヒアルロン酸分解注射で解消できます。

気になるダウンタイムは

ヒアルロン酸はもともと人間の体内に存在する成分で、優れた保水力を持ち、細胞同士をつないだり、衝撃を和らげたりする役割を果たしています。注射に使用されるヒアルロン酸は体内にあるものと全く同じではありませんが、安全性が高く、重篤な副作用が生じにくいと言われています。

そのため、ヒアルロン酸注射は、施術後すぐに普段通りの生活が送れるほど短いのが特徴です。人によっては、施術後に腫れや赤みが数日から数週間続くことがありますが、ほとんどの場合、これらの症状は軽度で、メイクで隠せます。

施術後は、注射した部分を冷やすことで内出血のリスクを減らせます。施術から3日程度は、氷や保冷剤をタオルで巻いたものを当てて、内出血を予防しましょう。また、痛みや赤み、腫れがある場合も冷やすことで和らげられます。

よくある質問

ヒアルロン酸注射について、よくある質問にお答えします。

Q: ヒアルロン酸の注入時に痛みはありますか?

A: 注入時はチクッとした痛みを感じることはありますが、耐えられないほどの痛みではありません。施術前に麻酔クリームやテープを使って痛みを和らげることができ、痛みは軽減できます。部位によっては、ほとんど痛みを感じないこともあります。

Q: 施術にかかる時間は?

A: 注入する部位によって異なりますが、一般的には5〜20分程度になります。この施術の特徴は、施術時間が短いだけでなく、通院や入院の必要がない点です。忙しい日々の中でも、美容医療に時間をかけずに理想の肌を手に入れやすいのが、ヒアルロン酸注入の魅力といえるでしょう。

Q: 翌日から仕事はできますか?

A: ダウンタイムが比較的短いため、施術後の翌日から仕事に戻れることがほとんどです。施術後に内出血や腫れが出ることがありますが、多くの方がメイクでカバーできる程度になります。そのため、翌日から普段の通勤や仕事を続けることができます。ただし、副作用やダウンタイムが気になる方は、翌日が休みの日や長期休暇中に施術を受けるのが安心かもしれません。

Q: ヒアルロン酸注入治療をやめたらどうなりますか?

A: ヒアルロン酸注入をやめると、体内に注入されたヒアルロン酸は徐々に吸収され、元の状態に戻ります。ただし、治療後に得られたボリュームや若々しさが徐々に失われる可能性があります。

Q: ヒアルロン酸注射の効果はどのくらい続きますか?

 A: ヒアルロン酸注射の効果は、施術後2週間程度で安定し、その後一般的には4〜12か月程度持続します。長くても2年程度続きます。ヒアルロン酸の種類や施術した部位、注入回数や個人差によって持続期間が変わります。

Q: ヒアルロン酸を打った後にやってはいけないことは何ですか?

 A: 長時間の入浴、飲酒、激しい運動、サウナなどは控えてください。代謝や血行が活発になると、腫れやむくみ、内出血が起こりやすくなるからです。また、マッサージやエステも避けた方が良いでしょう。

Q: 注入部位の刺激やマッサージをしてはいけないのはなぜですか?

A: 強くこすったり、マッサージを行ったりすると吸収が早まることがあります。注入後のマッサージは数日間控えた方が良いでしょう。また、強い力で押すとヒアルロン酸が移動し、皮膚表面に凹凸が出て不自然な結果を引き起こす可能性があります。

Q: ヒアルロン酸を繰り返し打つことによる健康への影響はありますか?

 A: 医療品とはいえ、異物を何度も体内に入れることに心配を感じるかもしれませんが、基本的に問題ありません。ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分であり、徐々に体内に吸収されるためです。ただし、繰り返し注入することで美容的なリスクは存在します。

Q: ヒアルロン酸注射とボトックス注射は何が違うのですか?

A:ヒアルロン酸注射は、肌のボリュームを補うためのもので、シワやたるみを改善します。一方、ボトックス注射は、顔の筋肉の動きを抑えて表情ジワを目立たなくする効果があります。

ヒアルロン酸の注入施術の流れ

  1. カウンセリング
    医師と一緒に気になる症状や部位について相談します。医師が診察を行い、どこにどれくらいヒアルロン酸を注入するかなど、具体的な治療プランを決めていきます。疑問点や不安なことがあれば遠慮せずに質問してください。
  2. 施術
    注入部位を確認して行います。施術自体は数分で終わるので、あっという間です。注射の際に少しチクッとした痛みを感じることがありますが、これは個人差があります。局所麻酔も受けられるため、痛みが心配な方は相談してください。
  3. 施術後
    施術が終わったら、すぐにメイクをして帰れます。ただし、注射した部分をマッサージしたり圧迫したりしないよう注意してください。

当院の紹介

オーロラクリニックは、美容医療を通じて「かわいい」「キレイ」を手に入れられる場所として、不安や疑問に寄り添い、安心して来院していただける環境を整えています。

業界最高クラスの治療機器を用いて、AI美肌診断機「VISIA」を駆使し、科学的根拠に基づいた治療を可能にしました。プライバシー保護にも力を入れており、完全個室の待合室や施術室を設けることで、リラックスした環境で施術を受けられます。また、初めての方でも安心して利用できるよう、十分なカウンセリングを行い、不安や疑問に丁寧に答えます。

オーロラクリニックは、高品質な美容治療を低価格で提供しつつ、プライバシー保護と患者様の安心を最優先に考えるクリニックです。

まとめ

頬へのヒアルロン酸注射は、頬コケを改善し、若々しい印象を取り戻すために効果的な方法です。ダウンタイムが比較的短く満足度が高いため、施術を検討する人が増えています。ただし、リスクもあるため、信頼できる医師のもとで行いましょう。この記事を参考にして、自分に合った方法で理想的な頬のラインを実現してください。

 

医師コメント
コメントメイクで頬のコケが隠せる程度のコケというのは、個人の差がかなりあるように思いますが、気になってヒアルロン酸注入をしたい場合は、量を調整していれて、入れすぎないようにするのがよいでさょう。 肌をふっくらさせるような水光注射などの施術によって、質感が変わることで目立ちにくくなる場合もあるので、医師に実際に見てもらって相談するのが1番です。それでも気になるという場合は、ヒアルロン酸注入のほか、脂肪注入などによる調整も可能です。

◾️監修

山下 真理子(やました まりこ)

職業:医師
専門分野:皮膚科

◾️経歴

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

◾️専門領域

医療 > 外科・内科以外の診療科 > 美容皮膚科

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