【医師監修】ヒアルロン酸注入後お酒を飲んでしまった!効果に影響はあるのか

ヒアルロン酸 お酒

ヒアルロン酸注入は、リフトアップやボリューム改善が手軽に期待できる人気の美容施術です。しかし、いくつかの注意事項があり、その中でも「飲酒を控えること」は特に重要とされています。では、もし施術後にお酒を飲んでしまった場合、どのような影響があるのでしょうか?この記事では、ヒアルロン酸注入後のリスクや飲酒が施術の効果や体に与える影響、施術後の正しいケア方法について分かりやすく解説します。施術を検討中の方や、既に施術を受けた方はぜひ参考にしてください。

ヒアルロン酸注入後のリスク・副作用

  • 内出血
  • 腫れやむくみ
  • 痛みや違和感
  • チンダル現象
  • 血管閉塞
  • 感染症

ヒアルロン酸注射は比較的安全な美容施術とされていますが、副作用が全くないわけではありません。以下に代表的な副作用を簡潔に説明します。

内出血
注射針が血管を傷つけることで内出血が起こる可能性があります。特に皮膚の薄い目の周りやほうれい線で起こりやすいですが、通常は数日から1週間程度で自然に治まります。

腫れやむくみ
施術後に腫れやむくみが生じることがありますが、多くの場合は3〜4日で解消します。患部を圧迫したり、血行を促進する行為(運動や飲酒、入浴)は控えることで症状を抑えられます。

痛みや違和感
施術直後は軽い痛みや異物感を感じることがありますが、通常は数日から1週間で馴染んで気にならなくなります。症状が続く場合は医師に相談してください。

チンダル現象
注入が浅すぎると、施術箇所が青っぽく見えることがあります。これはヒアルロン酸が透けて見える現象で、ヒアルロン酸溶解注射で改善できます。

血管閉塞
まれに血管にヒアルロン酸が入ることで血流が妨げられる「血管閉塞」が起こる可能性があります。この状態は皮膚壊死や失明などの重篤なリスクを伴うため、即座に医師の診察と適切な処置が必要です。

感染症
免疫力が低下している場合や施術部位に細菌感染がある場合に発症することがあります。感染症が起きた場合はヒアルロン酸を溶解し、抗生物質による治療が行われます。

ダウンタイム中にやってはいけないこと

ヒアルロン酸注入後のダウンタイム中には、やってはいけない行動がいくつかあります。これらを守らないと副作用が出やすくなったり、症状が悪化したりする可能性があるため注意してください。

飲酒
アルコールを摂取すると血流が促進され、内出血や腫れが広がる可能性があります。そのため、施術後2〜3日は飲酒を控えましょう。

マッサージ
注入部位をマッサージするのもNGです。違和感をほぐそうとしてマッサージをすると、血流が良くなり症状が悪化するだけでなく、内出血が広がる可能性もあります。

激しい運動や長時間の入浴
血流を促進する行為は避けてください。これらは痛みや腫れを悪化させる原因となるため、施術後数日は控えたほうが良いでしょう。

日焼け
日焼けにも注意が必要です。注射直後の肌は敏感な状態になっているため、日焼けによる腫れや痛みが発生しやすくなります。施術後はしっかりと日焼け対策を行いましょう。

ヒアルロン酸を継続的に注入すること自体は問題ありませんが、注入の頻度や量が多すぎると、体の部位によってはリスクが生じることがあります。

なぜヒアルロン酸注入後に飲酒してはいけないのか

飲酒がいけない理由は、副作用を悪化させたり、長引かせたりする可能性があるためです。

飲酒による血管の拡張と血流の増加が、腫れや内出血、むくみを悪化させることがあります。また、酔った状態で注入部位を無意識に触ったり、転倒して患部を刺激してしまうことで、感染のリスクが高まる可能性も考えられます。

ダウンタイムが長引く可能性

ヒアルロン酸注射後のダウンタイムは通常1週間から10日ほどで収まることがほとんどですが、まれに症状が長引く場合があります。ダウンタイムが長引く原因としては、個人の体質や施術後のケア不足などです。

■ダウンタイムが長引く行為

  • 運動
  • サウナ
  • 飲酒

施術後に、血行を促進する行為をしてしまうと、腫れや内出血が悪化しやすくなります。

■ダウンタイムが長引く要素

  • 適切でない注入量
  • 針の刺し方

注射の技術によっても影響を受けることがあり、症状が強く出ることもあります。

■時間がかかりやすい部位

  • 涙袋
  • 目元
  • 鼻筋

繊細な部位は、血管が密集しているため、内出血が目立ちやすく回復に時間がかかる場合があります。

ヒアルロン酸を長持ちさせるためにできること

■ヒアルロン酸注射の持続期間

ヒアルロン酸注射の効果は、永久ではありません。体内で徐々に分解されるため、一般的に持続期間は6ヶ月から1年程度です。ただし、注入部位や使用する製剤の種類、個人の生活習慣などによって異なります。

たとえば、口周りや目元のように動きが多い部位では分解が早くなり、持続期間が短くなる傾向があります。一方、額や頬のように動きが少ない部位では、比較的長く効果を実感できることが一般的です。また、高密度のヒアルロン酸製剤は分解されにくく、持続効果が長いのが特徴ですが、柔らかい製剤は自然な仕上がりになる反面、効果が短めになることがあります。

■長持ちさせるためにできること

  • 生活習慣に気を付ける
  • 使用する製剤の種類に注意する
  • 信頼できる医師の施術を受ける
  • 継続して施術を受ける

ヒアルロン酸注射の効果をより長く保つためには、この4つのポイントを心掛けてください。

生活習慣に気を付ける
ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせるには、日々の生活習慣を整えることが大切です。毎日決まった時間に寝起きして十分な睡眠を取りましょう。質の良い睡眠は肌の修復や再生を促し、ヒアルロン酸の効果を保つ助けになります。また、ストレスを溜めないよう、趣味や運動などでリフレッシュする時間を作ることも効果的です。

施術後に注入部位を触ったり、美顔器を使用したりすることは避けるべきです。強い圧力をかけたり、高周波や超音波を利用した美顔器を使うことでヒアルロン酸が分解されやすくなることもあるため、1〜2週間は控えたほうが良いでしょう。

バランスの良い食事を心がけることも重要です。ビタミンCやE、コラーゲン、オメガ3脂肪酸を含む食品は、肌の健康を保つのに役立ちます。一方で、糖分や脂肪分の多い食品を控えることで、肌への負担を減らせます。

使用する製剤の種類に注意する
ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせるためには、使用する製剤の種類にこだわることが大切です。ヒアルロン酸製剤は種類によって持続期間や特性が異なり、悩みに合った適切な製剤を選ばないといけません。ただ単に持続期間が長い製剤を選べば良いわけではなく、部位や目的に応じた選択が重要です。

高密度のものは分解されにくく長期間効果が持続しますが、柔らかい質感の製剤は自然な仕上がりになる一方で持続期間が短いことがあります。また、高品質の製剤を選ぶことも重要です。長持ちする製剤はコストが高い傾向にありますが、長期的にはコストパフォーマンスが良い場合があります。極端に安い製剤は品質に不安があることが多いため、信頼できる製剤を選ぶよう心がけましょう。

信頼できる医師の施術を受ける
ヒアルロン酸注射は、医師の技術力によって仕上がりや効果の持続期間が大きく左右されます。注入の方法や量が適切でないと、期待する効果が得られないだけでなく、トラブルの原因になることもあります。そのため、信頼できる医師を選ぶことが非常に重要です。

医師を選ぶ際は、クリニックのホームページで実績や経歴を確認してみましょう。施術前のカウンセリングでは希望や不安をしっかり伝え、医師と十分に話し合うことで、自分に合った治療を受けられます。

継続して施術を受ける
ヒアルロン酸注射は、継続的に施術を受けるのもおすすめです。初めての施術ではヒアルロン酸の吸収が早いことがありますが、定期的に施術を繰り返すことで、ヒアルロン酸が全て吸収されずにその場に残るようになり、持続効果が高まる傾向があります。効果が薄れてきた頃に適切なタイミングで再施術を受けることが、ヒアルロン酸の効果を最大限に引き出すポイントです。

1週間以上腫れがひどい場合には一度相談を

ヒアルロン酸注射の後、腫れや内出血がなかなか治まらなかったり、痛みが続いたり、しこりができることもあります。

  • 腫れや痛みが1週間以上続いている
  • 内出血が2週間以上引かない
  • しこりが固くなって動かないなどの症状がある

これらの症状がみられる場合は、自己判断せず早めに相談しましょう。また、施術後に異常な熱感や感染の兆候があったり、顔の形が不自然に変わるなどの異変がある場合も我慢せず、早めに医師の診察を受けてください。

当院について

オーロラクリニックは、「昨日より今日の自分を好きになる」をテーマに、上質で通いやすい美容クリニックを目指しています。すべての方に美容医療をもっと身近に感じてもらい、「かわいい」「キレイ」を手に入れるお手伝いをしているクリニックです。

最新のAI診断システムを導入し、10万人以上の肌データを基にした高品質な治療を提供しています。また、業界最高水準の美容治療をリーズナブルな価格で受けられるよう努めています。完全個室で設計されているため、リラックスして施術を受けられる空間を用意しました。

一人ひとりのお悩みに寄り添い、豊富な施術メニューから最適なプランをご提案します。不安や疑問があれば、丁寧にお答えしますので、初めての方も安心してご相談ください。

オーロラクリニックで、理想の自分に近づくための第一歩を踏み出してみませんか?24時間予約可能なLINEやWebを利用して、ぜひお気軽にご来院ください。

まとめ

ヒアルロン酸注入後に飲酒をすると、腫れや内出血が悪化し、ダウンタイムが長引く可能性があります。また、注入部位への刺激が治療効果に影響を及ぼす恐れがあるため、施術後の飲酒は控えた方が良いです。もし飲酒後に腫れや痛みが続く場合は、早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。当院では、一人ひとりに合わせた丁寧なアフターケアを行っていますので、施術のお悩みがあればお気軽にご相談ください。

 

医師コメント
ヒアルロン酸注入直後は、ある程度ヒアルロン酸が動く時期でもあるので、注入部位が気になって強く触ったりマッサージしたりすると、形が崩れてしまい、ヒアルロン酸の効果を感じにくくなってしまいます。特に初めての方は、気になって無意識に触ってしまいがちですができるだけ触らないように気をつけてください。 また、極端に寝不足がつづいたり、栄養の偏った食生活などは、直接ヒアルロン酸に関係するわけでありませんが、浮腫などでダウンタイムが長引く原因になります。美肌やリフトアップを目的にヒアルロン酸を使用した場合は、効果が分かりくくなってしまう可能性があるので、美容のためにもヒアルロン酸施術のあとは、規則正しい生活を意識してみるのがよいでしょう。

◾️監修

山下 真理子(やました まりこ)

職業:医師
専門分野:皮膚科

◾️経歴

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

◾️専門領域

医療 > 外科・内科以外の診療科 > 美容皮膚科

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