【医師監修】眉間のシワにヒアルロン酸?ボトックス?効果的な治療法

ヒアルロン酸 眉間

眉間のシワが深くなると、疲れて見えたり、老けた印象を与えてしまうことがあります。このシワ改善に注目されているのが「ヒアルロン酸注射」です。眉間のシワにどのように効果を発揮し、どんなケースで最適なのかをご存じですか?この記事では、眉間のシワに対するヒアルロン酸とボトックスの使い分け、それぞれの特徴やメリット・デメリット、さらに施術時のリスクについて詳しく解説します。シワが気になる方はぜひご一読ください。

眉間のシワはヒアルロン酸で改善できる?

眉間にシワがあると、周囲に老けた印象や険しい人相を与えてしまうことがあります。ただし、眉間のシワの周辺にヒアルロン酸注射をすることで、改善が期待できます。

眉間のシワの原因は
筋肉の動きや肌の状態が関係しています。眉をひそめたり、顔をしかめたりする際に使われる筋肉が緊張し続けると、徐々に眉間にシワが刻まれていきます。特に、鼻の付け根の筋肉も影響し、眉間の皮膚を下に引っ張る動きがシワの形成を助長します。

原因①肌の弾力の低下
肌を支えるコラーゲンやエラスチンといった成分は、加齢や紫外線の影響で減少してしまいます。この結果、肌のハリが失われ、シワが目立ちやすくなります。

原因②日常の表情の癖
集中したり考え事をしているときに眉を寄せることや、パソコンやスマホを使う際に目を細めて画面を見る動作が、知らないうちにシワを深くすることがあります。これらは一時的に消えるシワであっても、肌が年齢とともに柔軟性を失うと、固定化してしまいます。

原因③乾燥
眉間は油っぽい印象がある部位ですが、実は乾燥しやすい場所です。肌が乾燥すると水分と油分のバランスが崩れ、肌表面がカサカサになることでシワができやすくなります。特に、日頃から肌の潤いを保つケアが不足すると、眉間のシワが悪化することがあります。

ヒアルロン酸の注射で眉間のシワが改善する仕組み
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、保湿や保水力に優れています。この特性を利用して、ヒアルロン酸をシワの溝部分に注入することで、内側から皮膚がふっくらと押し上げられ、シワが目立たなくなります。

眉間のシワにヒアルロン酸注射はこんな方におすすめ

眉をひそめず無表情の状態に深いシワがある場合、ヒアルロン酸で溝を浅くし、目立たないようにするのに効果的です。

ボトックス注射の方が良い?

表情を作ったときにシワができるが、無表情では気にならない場合にはボトックス注射がおすすめになります。

ボトックス注射とは、筋肉の動きを抑える効果を持つ成分(ボツリヌストキシン)を注射することで、シワを改善する治療方法です。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではなく、その菌が作り出す成分を安全に加工したものを使用します。

眉間のシワは、鼻の付け根付近の「鼻根筋」と、眉を寄せる際に動く「皺眉筋」が過度に動くことが原因の一つです。これらの筋肉にボトックスを注射して動きを抑えることによって筋肉がゆるみハリがでてきます。

効果の持続と再施術
施術時間は、わずか5分程度です。施術時には針を刺す際のチクッとした痛みや、薬剤を注入する際の軽いつねられるような感覚があります。注射後、数日で効果が現れ始め、1〜2か月をピークに徐々に効果が薄れていきます。しわが再び目立つようになったら、3〜6か月を目安に再施術を受けるのがおすすめです。

経過とダウンタイム
ボトックス注射はダウンタイムがほとんどなく、施術後の生活に大きな支障はありません。腫れはなく、内出血が起こることは稀です。もし、腫れや内出血が起きても、2週間程度で自然に消えます。施術当日から洗顔やメイク、入浴、軽い運動が可能で、翌日からマッサージも行えます。

ボトックス注射のリスク
稀に内出血が生じることがありますが、直径1〜2mm程度です。そのため、ファンデーションで簡単に隠せます。

特有の副作用としては「効きすぎ」によるトラブルです。効きすぎた場合、眉をひそめる動きが完全に失われたり、広範囲に作用しておでこの筋肉に影響が及ぶと、まぶたが重くなり目が開きづらくなることもあります。ただし、この副作用は一時的で、数か月で自然に元に戻るため、過度に心配する必要はありません。

眉間のヒアルロン酸注射のメリット

シワが改善されると、表情が明るく見えるようになり、全体的に若々しい印象を与えやすくなります。特に、眉間に深いシワがあると「怒っている」「不機嫌」といった印象を周りに与えてしまうかもしれません。眉間にヒアルロン酸を注射することで、マイナスなイメージを払拭する効果が期待できます。

また、眉間の皮膚が持ち上がる事によって、目元が開きやすくなり、顔全体がリフトアップした印象を与えることがあります。この効果により、目がぱっちりとして生き生きとした表情を作ることができ、親しみやすい雰囲気を演出できる事もメリットです。

また、ヒアルロン酸注射をやめたとしても、体に悪影響を与えることはありません。施術の効果が徐々に消え、眉間が元の状態に戻るだけです。

眉間のヒアルロン酸注射のデメリット

効果が永久的ではないため、一定期間ごとに施術を受けないといけません。定期的な施術が必要になるため、費用や時間がかかることがデメリットと言えるでしょう。

眉間のヒアルロン酸注入にリスクはある?

眉間付近には動脈が少ないものの、重要な血管が集中しています。ヒアルロン酸が誤って動脈に入り詰まると、周囲の組織が血流を失い、壊死(細胞死)が起こる恐れがあります。塞栓が起きると施術直後から違和感を生じることがあり、早期対応が重要です。

失明のリスク
眉間周辺の動脈は、目に栄養を送る血管と近接しています。そのため、動脈が塞がれると血流障害が原因で失明に至るケースが報告されています。このリスクは極めて低いものの、施術を受ける際には、熟練した医師を選ぶことが必須です。

壊死のリスク
血管が詰まり、皮膚が十分な酸素や栄養を得られなくなると、壊死が起こる可能性があります。この場合、皮膚の色が変わる、萎縮する、または色素沈着が残ることがあります。動脈塞栓が疑われる場合には迅速な医療処置が必要です。

ヒアルロン酸注入による副作用は、適切な注入量や位置を判断できる医師であれば、多くの場合で避けることが可能です。そのため、副作用のリスクを最小限に抑えるには、信頼できるクリニックや経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

ボトックス注射とヒアルロン酸注射の料金について

ボトックス注射(眉間)

韓国製7,480円(税込)
アラガン製10,780円(税込)

ヒアルロン酸

ボリューマXC 1本(1.0cc)96,800円(税込)
ボリフトXC 1本(1.0cc)96,800円(税込)
ボルベラXC 1本(1.0cc)96,800円(税込)
※カニューレ 2,750円(税込)、極細針 550円(税込)

安心して施術を受けて頂くために

オーロラクリニックでは、患者様が安心して施術を受けられる環境作りを大切にしています。施術前には丁寧なカウンセリングを行い、個々のお悩みやご希望をしっかりとお伺いします。その上で、最適な治療プランをご提案いたします。

また、施術中もリラックスして過ごしていただけるよう、プライバシーに配慮した個室空間を完備しました。さらに、治療後のアフターケアにも万全を期し、安全性と信頼を第一に考えたサポート体制を整えています。

エイジングケアのカウンセリングなら

エイジングケアのカウンセリングは、肌の状態を改善するだけでなく、心身の健康を促進するための重要なステップです。まずはお気軽に、オーロラクリニックにご相談ください。

オーロラクリニックでは、年齢に合わせた美容医療を提供しています。一人ひとりのお悩みに真摯に向き合い、加齢に伴う肌の悩みを根本から解決するための治療プランをご提案します。

当院の紹介

「高品質な治療」「来店しやすい価格」「プライバシー保護」の三つに重点を置き、一人ひとりの「なりたい自分」に寄り添ったサービスを心がけています。

リーズナブルな価格設定でありながら高品質な治療を実現しました。最新のAI診断システムや業界最高水準の治療機器を活用し、肌の状態を科学的に分析します。また、豊富な施術メニューと丁寧なカウンセリングで、お悩みに最適なプランをご提案します。

「初めての施術で不安」という方も、ぜひ一度ご相談ください。安心と信頼の施術で、理想の自分に近づくお手伝いをいたします。

まとめ

眉間のシワの改善には、ヒアルロン酸とボトックスのいずれを選ぶかによって、効果や仕上がりの印象が大きく異なります。ヒアルロン酸注射は、深いシワを目立たなくしながら、肌にハリやボリュームを与えるのに適している施術です。一方、ボトックス注射は筋肉の動きを抑えることで、表情ジワの予防に優れた効果を発揮します。どちらが適しているかは、シワの種類や肌の状態によるため、まずは専門医によるカウンセリングを受けることが大切です。当院では、ひとりのお悩みに寄り添い、最適なエイジングケアをご提案するために丁寧なカウンセリングを行っております。ぜひお気軽にご相談ください。

 

医師コメント
ボトックス注射とヒアルロン酸注射は作用機序が異なり、シワのタイプによって使い分けが重要です。ボトックスは筋肉の動きを抑え、表情じわの改善に効果的。一方、ヒアルロン酸はシワの溝を内側から持ち上げ、刻み込まれた深いしわやボリュームロスに適しています。患者さまの状態を正確に把握し、適切な治療法を選ぶことで、自然で若々しい仕上がりが期待できます。

◾️監修

松澤 宗範(まつざわ むねのり)

職業:医師
専門分野:美容皮膚科

◾️経歴

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

◾️免許・資格

世界美容外科学会専門医

◾️所属

・青山メディカルクリニック院長
・慶応義塾大学病院形成外科

当コラムの掲載記事に関するご注意点

1.当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。

2.当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。

3.当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。

4.前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。

よかったらシェアしてね!