ライトシェアデュエット徹底解説!効果・痛み・蓄熱式との違いは?

ライトシェアデュエットは、医療脱毛で使用されるダイオードレーザー機器の一つです。
特に、熱破壊式レーザーとしての高い効果と、独自の吸引冷却システムによる痛みの軽減が特徴とされています。
この記事では、ライトシェアデュエットがどのような機器なのか、その効果や痛み、他の医療脱毛機器との比較、必要な施術回数など、ライトシェアデュエットでの脱毛を検討されている方が知りたい情報を詳しく解説します。
最適なクリニック選びの参考にしてください。

目次

ライトシェアデュエットとは?機器の特徴と仕組み

ライトシェアデュエットは、アメリカのルミナス社が開発した医療脱毛用レーザー機器です。
その最大の特徴は、毛根のメラニン色素に反応するダイオードレーザーを採用しつつ、独自の冷却システムと大きな照射面積を持つハンドピースを組み合わせている点にあります。

熱破壊式ダイオードレーザーについて

ライトシェアデュエットは、レーザーの種類として「ダイオードレーザー」を使用しています。
ダイオードレーザーは、一般的に800nm〜810nm前後の波長を持ち、これはメラニン色素への吸収率と、皮膚の深部への到達度のバランスが良いとされる波長です。

そして、ライトシェアデュエットは「熱破壊式」という方式で脱毛を行います。
熱破壊式では、毛根や毛乳頭、毛母細胞といった毛の生成に関わる組織をターゲットとします。
高出力のレーザー光を瞬間的に照射することで、メラニン色素がレーザーエネルギーを吸収し、発生した熱によってこれらの組織を変性・破壊します。
これにより、その毛穴からは毛が生えてこなくなります。

熱破壊式脱毛は、特にメラニン色素を多く含む太く濃い毛(剛毛)に対して高い効果を発揮しやすいのが特徴です。
一度破壊された毛根からは基本的に毛が生えてこないため、比較的短期間で効果を実感しやすい傾向があります。

2種類のハンドピース(HS・ET)の特徴

ライトシェアデュエットには、主にサイズの異なる2種類のハンドピースがあります。
これらのハンドピースを使い分けることで、体の様々な部位や毛の状態に合わせた効率的かつ効果的な施術が可能になります。

一つは「HS(High Speed)ハンドピース」です。
これは非常に大きな照射面積(22mm×35mm)を持つことが最大の特徴です。
この広い面積を活かすことで、背中やお腹、脚など、広範囲の施術を短時間で行うことができます。
HSハンドピースは、独自の「吸引 assisted vacuum」と呼ばれる吸引システムを採用しています。
皮膚を吸引しながら照射することで、ターゲットとなる毛根をレーザー光に近づけつつ、皮膚表面のメラニンを分散させ、レーザーが毛根に集中するように働きます。
これにより、少ないエネルギーでも効率的に毛根へ熱を伝えることができ、痛みの軽減にもつながるとされています。
吸引される感覚はありますが、冷却ジェルは不要で、スピーディーな施術が可能です。

もう一つは「ET(ET)ハンドピース」です。
こちらは比較的小さな照射面積(9mm×9mm)を持ちます。
狭い範囲や細かい部位、骨ばっている部位、顔の産毛など、HSハンドピースでは照射しにくい箇所に適しています。
ETハンドピースには、サファイアガラスによる強力な接触冷却機能が搭載されています。
レーザーを照射する直前・最中・直後に皮膚を冷却することで、照射時の熱さや痛みを和らげます。
こちらは冷却ジェルを使用して施術を行うのが一般的です。

このように、ライトシェアデュエットは2種類のハンドピースを使い分けることで、体の隅々まで効率的かつ快適に医療脱毛を行うことができるように設計されています。

ライトシェアデュエットの効果と適応毛質

ライトシェアデュエットは、熱破壊式ダイオードレーザーとしての特性を活かし、様々な毛質に対して脱毛効果が期待できます。

期待できる脱毛効果

ライトシェアデュエットによる熱破壊式脱毛は、毛根のメラニン色素をターゲットとして破壊するため、メラニン量の多い成長期の毛に対して高い効果を発揮します。
施術を繰り返すことで、毛が細く薄くなり、最終的には目立たなくなっていく効果が期待できます。
特に、レーザーが毛根をピンポイントで破壊する方式のため、一度効果が得られた毛穴からの再生リスクは低いとされています。

また、前述のHSハンドピースによる吸引システムは、皮膚を吸引して伸ばすことで毛根を皮膚表面に近づけ、レーザーエネルギーを効率的に毛根に集中させます。
これにより、少ないエネルギーで効果を出しやすく、肌への負担も軽減されると言われています。

剛毛・産毛への効果

ライトシェアデュエットは、熱破壊式であるため、特にメラニン色素を豊富に含む剛毛に対して高い効果を発揮しやすい傾向にあります。
脇毛、VIO、男性のヒゲなど、太く濃い毛に悩んでいる方には適した機器と言えるでしょう。
これらの部位では、比較的早い回数で効果を実感できることが多いです。

一方で、産毛への効果については、剛毛ほど劇的な効果が見られない場合があります。
産毛はメラニン色素が少ないため、レーザーが反応しにくいためです。
ただし、ライトシェアデュエットのダイオードレーザーは、他の波長(例:アレキサンドライトレーザー)と比較するとメラニンへの吸収がやや穏やかで、皮膚の深部にも到達しやすいという特徴があります。
この特性と、高出力で毛包全体に熱を伝える熱破壊式のメカニズムにより、産毛に対してもある程度の効果は期待できますが、剛毛に比べると回数が多く必要になる傾向があります。
ETハンドピースのコンタクトクーリングを使用し、丁寧に照射することで産毛への効果を高める工夫がなされることもあります。

照射が難しいケース(白髪・金髪・日焼け肌など)

ライトシェアデュエットに限らず、多くのレーザー脱毛は毛のメラニン色素をターゲットとしています。
そのため、メラニン色素をほとんど含まない白髪金髪には、残念ながらレーザーが反応しないため効果は期待できません。
これらの毛に対しては、医療針脱毛などの別の方法を検討する必要があります。

また、皮膚自体にメラニン色素が多く存在する日焼け肌色素沈着がある肌の場合、レーザーが毛だけでなく皮膚のメラニンにも反応してしまい、やけどや炎症、色素沈着・脱色といった肌トラブルのリスクが高まります。
そのため、多くのクリニックでは日焼けしている肌へのライトシェアデュエットの照射は推奨していません。
日焼けした場合は、肌の色が戻るまで待つ必要があります。
肌の色が比較的濃い方や、日焼けしやすい方は、施術を受けられるかどうか事前にクリニックに相談することが重要です。
肌の色が濃い場合でも照射可能な蓄熱式レーザー(例:ソプラノチタニウム、メディオスターネクストプロなど)を取り扱っているクリニックを選ぶのも一つの方法です。

ライトシェアデュエットの痛みとその対策

医療脱毛の痛みが心配、という方も多いでしょう。
ライトシェアデュエットは、痛みの軽減にも配慮された設計になっています。

冷却機能による痛みの軽減

ライトシェアデュエットの大きな特徴の一つが、効果的な冷却システムです。

HSハンドピースでは、前述の吸引システムが痛みの軽減に寄与しています。
皮膚を吸引して伸ばすことで、レーザーが通過する皮膚の表皮層が薄くなり、さらに皮膚が引き伸ばされることで感覚神経が分散・鈍化すると考えられています。
これにより、レーザー照射時の熱による痛みが感じにくくなります。
冷却ジェルも不要で、施術時の不快感を減らせます。

ETハンドピースでは、強力なサファイアコンタクトクーリングが搭載されています。
照射面が常に冷却されており、レーザー照射によって発生する熱から皮膚を守ることで、痛みを和らげます。
特にデリケートな部位や痛みに敏感な方に対して有効です。

これらの冷却システムにより、ライトシェアデュエットは他の熱破壊式レーザーと比較して「痛みが少ない」と感じる方が多い傾向にあります。

痛みの感じ方には個人差や部位差がある

ただし、痛みの感じ方には個人差が非常に大きいです。
同じ機器、同じ設定で照射しても、全く痛みを感じない人もいれば、輪ゴムでパチンと弾かれたような痛み、熱さを感じる人もいます。
痛みに弱いと感じる方は、事前にクリニックに相談しましょう。

また、体の部位によっても痛みの感じ方が異なります。
一般的に、毛が濃い部位(脇、VIO、ヒゲなど)や、皮膚が薄く骨に近い部位(顔、くるぶしなど)は痛みを感じやすい傾向があります。
逆に、脂肪が多く皮膚が厚い部位(お腹、背中など)は比較的痛みを感じにくいことが多いです。

クリニックによっては、麻酔クリームや笑気麻酔を用意している場合があります。
痛みが不安な場合は、カウンセリング時に麻酔の使用について相談してみましょう。
ライトシェアデュエットは他の熱破壊式に比べて痛みが少ないと言われますが、それでも痛みがゼロではないこと、個人差があることを理解しておくことが大切です。

ライトシェアデュエットのメリット・デメリット

ライトシェアデュエットには、他の医療脱毛機器と比較していくつかのメリットとデメリットがあります。

メリット(施術時間、痛み、幅広い毛質対応など)

ライトシェアデュエットの主なメリットは以下の通りです。

  • 施術時間の短縮: HSハンドピースの非常に広い照射面積と、冷却ジェル不要の吸引システムにより、特に体の広範囲(背中、お腹、脚など)の施術時間を大幅に短縮できます。
    全身脱毛も比較的短い時間で完了させられるクリニックが多いです。
  • 痛みの軽減: HSハンドピースの吸引システムとETハンドピースの強力なコンタクトクーリングにより、熱破壊式でありながら痛みが比較的少ないとされています。
    痛みが不安な方にとって大きなメリットです。
  • 剛毛への高い効果: 熱破壊式ダイオードレーザーとして、メラニンを豊富に含む太く濃い毛(剛毛)に対して高い脱毛効果が期待できます。
  • 比較的幅広い毛質・肌質に対応: アレキサンドライトレーザーほどではありませんが、ダイオードレーザーは比較的幅広い肌質・毛質に対応しやすいとされています。
    ただし、極端な日焼け肌や色素沈着には注意が必要です。
  • 硬毛化のリスクが低い可能性: これは諸説ありますが、ダイオードレーザーは硬毛化(レーザー照射によって逆に毛が太く硬くなる現象)のリスクが他の波長に比べて低いとする意見もあります。
    ただし、産毛への照射でリスクがゼロになるわけではありません。

デメリット(硬毛化リスク、日焼け肌への対応など)

一方で、ライトシェアデュエットには以下のようなデメリットも考えられます。

  • 産毛への効果が剛毛ほどではない: メラニン量の少ない産毛に対しては、剛毛ほどの高い効果を実感しにくい場合があります。
    回数が多く必要になる可能性があります。
  • 硬毛化のリスク: 特に顔や背中の産毛など、特定の部位や毛質において、硬毛化のリスクが全くないわけではありません。
    万が一硬毛化が起きた場合の対応について、事前にクリニックに確認しておくと安心です。
  • 日焼け肌・色素沈着への対応が難しい: メラニンに反応する仕組み上、日焼け肌や色の濃い肌への照射は肌トラブルのリスクが高まるため、施術ができない場合があります。
  • 古い機種の可能性がある: ライトシェアデュエットは開発されてから時間が経過している機器です。
    クリニックによっては、より新しい機種(後継機や他の最新機種)を導入している場合もあります。
    機器の状態やメンテナンス状況もクリニックによって異なる可能性があります。

他の医療脱毛機器との比較

ライトシェアデュエット以外にも、様々な医療脱毛機器があります。
ここでは、代表的な機器と比較してみましょう。

ライトシェアデュエット vs ジェントルマックスプロ

ジェントルマックスプロは、シネロン・キャンデラ社製の人気機種で、アレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)という2種類の波長を搭載しています。

項目 ライトシェアデュエット (ダイオード/熱破壊式) ジェントルマックスプロ (アレキサンドライト/YAG/熱破壊式)
波長 ダイオード (約800nm) アレキサンドライト (755nm), YAG (1064nm)
脱毛方式 熱破壊式 熱破壊式
ターゲット 毛根、毛乳頭、毛母細胞など 毛根、毛乳頭、毛母細胞など
得意な毛質 剛毛、一般的な毛質 剛毛 (特にアレキサンドライト)、根深い毛・やや色黒肌 (YAG)
産毛への効果 △ (剛毛ほどではない) △ (アレキサンドライトは反応しにくい)
日焼け肌 △ (基本的に不可) △ (アレキサンドライトは不可, YAGなら可能な場合も)
痛み 比較的少ない (吸引・接触冷却) やや強め (冷却ガス)
施術時間 (広範囲) 短い (HSハンドピース) やや短い (スポットサイズによる)
冷却方法 吸引 assisted vacuum (HS), 接触冷却 (ET) 冷却ガス (DCD)

ジェントルマックスプロのアレキサンドライトレーザーは、メラニンへの反応性が非常に高いため、剛毛に対して高い効果を期待できますが、痛みが強く出やすい傾向があります。
YAGレーザーは皮膚深くまで届き、根深い毛や色黒肌にも対応しやすいですが、痛みは強い傾向があります。
ライトシェアデュエットは、ジェントルマックスプロに比べて痛みは少ないとされることが多いですが、産毛への効果や色黒肌への対応力はジェントルマックスプロのYAGモードに劣る場合があります。

ライトシェアデュエット vs ソプラノチタニウム(蓄熱式)

ソプラノチタニウムは、イスラエルのAlma Lasers社製の機器で、アレキサンドライト、ダイオード、YAGという3つの波長をブレンドして同時照射できる蓄熱式レーザーです。

項目 ライトシェアデュエット (ダイオード/熱破壊式) ソプラノチタニウム (3波長/蓄熱式)
波長 ダイオード (約800nm) アレキサンドライト (755nm), ダイオード (810nm), YAG (1064nm)
脱毛方式 熱破壊式 蓄熱式
ターゲット 毛根、毛乳頭、毛母細胞など バルジ領域 (毛の生成を促す幹細胞がある部位)
得意な毛質 剛毛、一般的な毛質 産毛、薄い毛、一般的な毛質
産毛への効果 △ (剛毛ほどではない) ◎ (得意とする)
日焼け肌 △ (基本的に不可) ◯ (比較的可能)
痛み 比較的少ない (吸引・接触冷却) 非常に少ない (じんわり温かい程度)
施術時間 (広範囲) 短い (HSハンドピース) 短い (広いハンドピース)
冷却方法 吸引 assisted vacuum (HS), 接触冷却 (ET) 接触冷却 (ICE Plus)

ソプラノチタニウムは、熱破壊式とは異なる蓄熱式という方式を採用しており、毛根ではなくバルジ領域という毛の生成を促す部位をターゲットとします。
低出力のレーザーを繰り返し照射し、じわじわと熱を蓄積させて破壊します。
そのため、熱破壊式に比べて痛みが非常に少ないのが最大の特徴です。
また、バルジ領域はメラニン量に関わらず効果があるため、産毛や金髪に近い薄い毛にも効果が期待でき、日焼け肌にも対応しやすいとされています。
ライトシェアデュエットは剛毛に強く、ソプラノチタニウムは産毛や痛みに弱い方に向いている、という違いがあります。

ライトシェアデュエット vs スプレンダーX

スプレンダーXは、シネロン・キャンデラ社製の機器で、ジェントルマックスプロと同様にアレキサンドライトレーザー(755nm)とYAGレーザー(1064nm)の2種類の波長を搭載していますが、同時照射が可能な点が特徴です。
また、照射面が四角い形状で、吸引冷却機能も搭載されています。

項目 ライトシェアデュエット (ダイオード/熱破壊式) スプレンダーX (アレキサンドライト/YAG/熱破壊式)
波長 ダイオード (約800nm) アレキサンドライト (755nm), YAG (1064nm)
脱毛方式 熱破壊式 熱破壊式
ターゲット 毛根、毛乳頭、毛母細胞など 毛根、毛乳頭、毛母細胞など
得意な毛質 剛毛、一般的な毛質 剛毛、薄い毛、根深い毛、幅広い肌質・毛質
産毛への効果 △ (剛毛ほどではない) ◯ (2波長同時照射により効果期待)
日焼け肌 △ (基本的に不可) ◯ (YAG含む2波長同時照射により対応しやすい)
痛み 比較的少ない (吸引・接触冷却) 少ない (吸引・接触冷却)
施術時間 (広範囲) 短い (HSハンドピース) 短い (広い四角い照射面)
冷却方法 吸引 assisted vacuum (HS), 接触冷却 (ET) 接触冷却 & 吸引冷却 (Duetシステムに類似)

スプレンダーXは、ライトシェアデュエットと同様の吸引冷却と接触冷却システムを持ち、痛みが少ないとされています。
また、2種類の波長をブレンドして同時照射できるため、様々な深さの毛や幅広い肌質・毛質に対応できるのが強みです。
照射面が四角いため、重ね打ちや打ち漏れを防ぎやすいというメリットもあります。
ライトシェアデュエットの進化版、あるいは競合として位置づけられる機器と言えます。

ライトシェアデュエットによる脱毛に必要な回数と期間

ライトシェアデュエットで満足のいく脱毛効果を得るためには、複数回の施術が必要です。
必要な回数や期間は、個人の毛質・肌質、希望する脱毛の状態、施術を受ける部位などによって異なります。

効果を実感できる目安回数

一般的に、医療脱毛で「毛が減ってきた」「自己処理が楽になった」といった効果を実感できるようになるのは、3回〜5回程度の施術を受けた頃からです。
特に脇やVIO、男性のヒゲなど、毛が太く濃い部位では比較的早く効果を感じやすい傾向があります。

しかし、「ツルツルにしたい」「ほとんど自己処理が不要な状態にしたい」という場合は、より多くの回数が必要になります。
多くのクリニックでは、全身脱毛で5回〜8回程度を1つのコースとして設定していることが多いです。
産毛が多い部位や、希望する仕上がりによっては、さらに回数が必要になることもあります。

部位による回数の違い

前述のように、毛の濃さや毛周期は体の部位によって異なります。

  • 脇・VIO・ヒゲ: 毛が太く密集しているため、レーザーが強く反応しやすく、比較的早く効果を実感できます。
    しかし、完全にツルツルにするには回数がかかりやすい部位でもあります。
  • 腕・脚: 比較的毛が均一に生えており、効果が出やすい部位です。
  • 顔・背中: 産毛が多く、硬毛化のリスクも考慮する必要がある部位です。
    効果を実感するまでに回数がかかりやすい傾向があります。

カウンセリング時に、どの部位をどの程度脱毛したいのかを伝え、必要な回数の目安について医師やスタッフに相談することが重要です。

毛周期を考慮した施術間隔

医療レーザー脱毛は、毛周期の「成長期」にある毛に最も効果を発揮します。
成長期の毛は毛根にしっかりと繋がっており、メラニン色素も豊富に含まれているため、レーザーエネルギーが効率よく吸収され、毛根を破壊することができます。

しかし、一度に成長期にある毛は全体の約10%〜20%程度と言われています。
そのため、全ての毛を脱毛するには、毛周期に合わせて施術を繰り返す必要があります。

一般的な施術間隔は、1ヶ月半〜3ヶ月程度とされています。
部位によって毛周期のサイクルが異なるため、クリニックが推奨する間隔を守ることが大切です。
例えば、顔の毛周期は短いため1ヶ月〜1ヶ月半程度、体の毛は3ヶ月程度の間隔で施術を行うことが多いです。
この間隔で施術を重ねることで、効率的に成長期の毛にアプローチし、脱毛効果を最大限に引き出すことができます。

ライトシェアデュエットに関するよくある質問(Q&A)

ライトシェアデュエットについて、よく聞かれる質問にお答えします。

ライトシェアデュエットのデメリットは?

主なデメリットとしては、産毛への効果が剛毛ほど高くないこと、極端な日焼け肌や色素沈着がある肌への照射が難しい場合があること、そして硬毛化のリスクがゼロではないことが挙げられます。
特に産毛が多い部位や、色黒の方、硬毛化が心配な方は、カウンセリングでしっかり相談し、他の機器との比較も検討することが大切です。

ライトシェアデュエットは何式ですか?

ライトシェアデュエットは「熱破壊式」の医療レーザー脱毛機器です。
毛根や毛乳頭などの組織を高熱で破壊することで脱毛効果を得ます。
使用しているレーザーは「ダイオードレーザー」です。

ライトシェアデュエットは何回くらい照射すればいいですか?

効果を実感できる目安は3~5回程度ですが、自己処理がほぼ不要になる状態を目指すなら5回~8回程度が一般的です。
完全にツルツルにしたい場合や、産毛が多い部位、毛がしぶとい部位はさらに回数が必要になることもあります。
目標とする仕上がりや部位によって必要な回数は異なるため、クリニックのカウンセリングで確認しましょう。

ライトシェアデュエットで硬毛化することはありますか?

はい、ライトシェアデュエットに限らず、医療レーザー脱毛では稀に硬毛化のリスクがあります。
特に、顔や背中、うなじなどの産毛が多い部位で発生しやすいと言われています。
硬毛化が起こるメカニズムは完全に解明されていませんが、レーザーのエネルギーが弱すぎたり、毛根を完全に破壊しきれなかったりした場合に、かえって毛根が刺激されて毛が太く硬くなる現象と考えられています。
硬毛化が起きた場合の対応(追加照射や他の機器での照射など)について、事前にクリニックに確認しておくと安心です。

施術後に注意することはありますか?

施術後は、肌が軽い炎症を起こしている状態です。
以下の点に注意しましょう。

  • 保湿: 肌が乾燥しやすくなるため、保湿剤でしっかりとケアを行いましょう。
  • 日焼け対策: レーザー照射後の肌は敏感になっているため、日焼け止めを塗る、日傘を使うなどで徹底的な紫外線対策が必要です。
    日焼けすると肌トラブルのリスクが高まります。
  • 刺激を避ける: 施術当日のシャワーは可能ですが、熱すぎるお湯や長時間の入浴、ゴシゴシ洗うなどの刺激は避けましょう。
    激しい運動、飲酒、エステ、マッサージなども肌に負担をかける可能性があるため、控えるのが望ましいです。
  • 毛の処理: 自然に抜け落ちるまで待ちましょう。
    無理に毛を抜くと肌を傷つけたり、次の照射効果が落ちたりする可能性があります。

もし赤みやかゆみ、痛みなどが続く場合は、すぐにクリニックに連絡して診察を受けてください。

ライトシェアデュエットでの脱毛を検討されている方へ

ライトシェアデュエットは、熱破壊式のダイオードレーザーとして、特に剛毛に対する高い効果と、独自の冷却システムによる痛みの軽減、そして広い照射面積による施術時間の短縮が魅力の医療脱毛機器です。
痛みが不安だけれど、しっかりと効果を実感したいという方にとって、一つの良い選択肢となるでしょう。

ただし、産毛への効果や硬毛化のリスク、日焼け肌への対応については、他の機器と比較検討し、ご自身の肌質や毛質、希望する仕上がりを考慮して判断することが重要です。

医療脱毛は医療行為であり、使用する機器やクリニックの技術によって結果が左右されることがあります。
ライトシェアデュエットでの脱毛を検討する際は、以下の点に留意し、慎重にクリニックを選びましょう。

  • カウンセリングを受ける: 自分の肌質、毛質、体質などを医師に正確に伝え、ライトシェアデュエットがご自身に適しているか、必要な回数や費用はどのくらいかなどをしっかり相談しましょう。
    疑問点や不安な点は遠慮なく質問してください。
  • 機器について確認する: クリニックで使用している機器がライトシェアデュエットであることを確認しましょう。
    また、HSとETの両方のハンドピースが使用可能か、メンテナンスは行き届いているかなども可能であれば確認すると良いでしょう。
  • 実績のあるクリニックを選ぶ: ライトシェアデュエットでの脱毛経験が豊富なクリニックを選ぶことで、より安全で効果的な施術を受けられる可能性が高まります。
  • アフターフォロー体制を確認する: 万が一、肌トラブルが起きた場合の診察や処置について、どのような対応をしてもらえるかを確認しておきましょう。

ライトシェアデュエットは多くのクリニックで導入されている実績のある機器ですが、ご自身の希望に最適な機器は一人ひとり異なります。
この記事の情報が、医療脱毛を成功させるための一歩となることを願います。


※本記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定のクリニックや製品を推奨するものではありません。
また、医療的なアドバイスを提供するものではありません。
個人の状況に応じた判断は、必ず医師にご相談ください。

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