アレキサンドライトレーザーでの医療脱毛を検討されていますか?
数ある医療レーザー脱毛の中でも、古くから実績があり、多くのクリニックで採用されているアレキサンドライトレーザー。特に日本人の肌質や毛質との相性が良いとされ、高い脱毛効果が期待できます。
しかし、「痛みは強い?」「どんな毛に効くの?」「デメリットはないの?」など、気になる点も多いのではないでしょうか。
この記事では、アレキサンドライトレーザーの仕組みから、具体的な脱毛効果、メリット・デメリット、さらには他のレーザーとの比較まで、あなたが知りたい情報を網羅的に解説します。この記事を読めば、アレキサンドライトレーザーがあなたに合っているかどうかが分かり、後悔しないクリニック選びの一歩を踏み出せるはずです。
アレキサンドライトレーザーとは?基本を解説
アレキサンドライトレーザーは、医療脱毛で最もポピュラーなレーザーの一つです。その名前は、発振にアレキサンドライト(天然または人工の宝石)という物質を使用していることに由来します。
アレキサンドライトレーザーの特徴(波長・メカニズム)
アレキサンドライトレーザーの最大の特徴は、その波長が755nmであるという点です。この波長は、毛の根元にあるメラニン色素によく吸収される特性を持っています。
レーザー光がメラニンに吸収されると、熱エネルギーに変換されます。この熱が毛根部にある毛を生成する組織(毛母細胞や毛乳頭など)にダメージを与え、再生能力を失わせることで脱毛を促します。これが「熱破壊式」と呼ばれる脱毛メカニズムの基本です。
アレキサンドライトレーザーの歴史と主な用途
アレキサンドライトレーザーは、医療分野で古くから使用されており、その歴史は約30年に及びます。脱毛治療においては、特に日本人の黒い毛に対する反応が良いことから、多くの医療機関で標準的に導入されてきました。このような医療用レーザーの取り扱いや、医療におけるレーザー治療の位置づけについては、学会などでも議論されており、「令和2年診療報酬改定におけるレーザー治療」に関する報告なども発表されています(出典:J-Stage)。
その用途は脱毛だけに留まりません。メラニン色素に反応するという特性を活かし、シミ、そばかす、あざなどの色素性病変の治療にも使用されています。いわゆる「レーザートーニング」などに使われる機種の中には、アレキサンドライトレーザーを採用しているものもあります。これは、後述する脱毛以外の美容効果にもつながる点です。
アレキサンドライトレーザーの脱毛効果
では、具体的にアレキサンドライトレーザーはどのような脱毛効果が期待できるのでしょうか。
濃い毛・太い毛に高い効果
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素の量が多い毛に対して、非常に高い効果を発揮します。特に、ワキ、VIO、すね、腕、ひげなどの濃く太い毛は、メラニン量が豊富なため、レーザーのエネルギーをしっかりと吸収し、効率よく破壊することが可能です。
「自己処理してもすぐに生えてくる」「カミソリ負けしてしまう」といった、濃い毛による悩みを抱えている方にとって、アレキサンドライトレーザーは満足度の高い脱毛効果をもたらす可能性が高いと言えます。
脱毛の仕組み(メラニン色素への反応)
改めて、アレキサンドライトレーザーの脱毛の仕組みを詳しく見てみましょう。
- レーザー照射: 脱毛したい部位にアレキサンドライトレーザーを照射します。
- メラニン色素が吸収: レーザー光は、毛に含まれるメラニン色素(黒い色素)に優先的に吸収されます。
- 熱エネルギーへの変換: 吸収された光エネルギーは、瞬時に熱エネルギーに変換されます。
- 発毛組織の破壊: 発生した熱が、毛根部にある毛母細胞、毛乳頭、バルジ領域(毛の生成を司る幹細胞がある領域)といった発毛に関わる組織にダメージを与え、破壊します。
- 毛の再生抑制: 発毛組織が破壊されることで、その毛穴からは今後毛が生えにくくなります。
この仕組みからも分かるように、アレキサンドライトレーザーは「黒い色」に反応するため、成長期にある毛に最も効果を発揮します。成長期の毛は毛根が深く、メラニン色素も豊富に含まれているからです。全ての毛が同時に成長期にあるわけではないため、複数回施術を重ねることで、成長期の毛を効率よく処理していく必要があります。
効果を実感できるまでの期間・回数
アレキサンドライトレーザーの効果を実感できるまでの期間や回数には、個人差や脱毛したい部位、毛質によって差があります。
一般的に、医療脱毛で自己処理が楽になる程度の効果を目指す場合、5回程度の施術が必要とされることが多いです。完全にツルツルに近い状態を目指す場合は、さらに回数を重ねる必要があるでしょう。
施術頻度は、毛周期に合わせて2〜3ヶ月に1回程度で行われるのが一般的です。したがって、5回施術を受ける場合、約1年〜1年半程度の期間がかかることが目安となります。
ただし、部位によっては毛周期が異なるため、クリニックの医師や看護師と相談し、最適なペースで施術を受けることが重要です。例えば、顔の産毛などは他の部位よりも回数がかかる傾向があります。
施術後、毛が抜けるまでの日数(何日で抜ける?)
アレキサンドライトレーザーを照射した後、毛がすぐに全て抜けるわけではありません。
照射された毛は、毛根部で熱によるダメージを受けていますが、皮膚表面から見えている毛はまだ皮膚の中に留まっています。ダメージを受けた毛は、施術後1週間から2週間程度かけて、自然にポロポロと抜け落ち始めます。洗顔や体を洗う際に、スルッと毛が抜けるのを確認できることが多いです。
この時期は、無理に毛を引っ張ったり抜いたりしないようにしましょう。自然に抜け落ちるのを待つことが大切です。
アレキサンドライトレーザーのメリット
アレキサンドライトレーザーには、高い脱毛効果以外にも、いくつかの魅力的なメリットがあります。
脱毛効果以外にも期待できる美容効果
アレキサンドライトレーザーは、脱毛効果だけでなく、肌全体の質感を向上させる美容効果も期待できます。これは、レーザーがメラニン色素に反応する特性と、熱による刺激が肌にもたらす影響によるものです。
シミ・そばかす・くすみの改善(トーニング効果)
アレキサンドライトレーザーは、低出力で広範囲に照射することで、表皮にある薄いシミやそばかす、肌全体のくすみを改善する効果が期待できます。これを「レーザートーニング」と呼ぶことがあります。脱毛のついでに、肌のトーンアップや透明感アップが期待できるのは嬉しいポイントです。
ただし、これはあくまで脱毛施術による副次的な効果であり、本格的なシミ治療に比べると効果は限定的である場合があります。濃いシミや根深いシミには、より強力なスポット照射や他のレーザー治療が必要になることもあります。
毛穴の引き締め・肌質改善
レーザー照射による熱エネルギーは、皮膚の真皮層にもわずかに伝わります。この熱刺激が、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンの生成を促すと考えられています。これにより、毛穴が引き締まったり、肌にハリが出たりといった肌質改善効果が期待できます。
また、脱毛によって毛穴そのものが小さくなることで、毛穴が目立ちにくくなる効果も実感しやすいでしょう。
比較的短い照射時間
多くのクリニックで使用されているアレキサンドライトレーザーの機種は、一度に比較的広い範囲にレーザーを照射できるという特徴があります。これにより、全身脱毛など広範囲の施術を行う場合でも、施術時間を比較的短く抑えることが可能です。
例えば、最新式の機種では、広範囲をスピーディーに照射できるモードが搭載されていることもあり、忙しい方でも効率よく脱毛を進められます。
冷却機能による痛みの軽減
アレキサンドライトレーザーによる熱破壊式脱毛は、痛みを感じやすいというデメリットもありますが、多くの医療用レーザー脱毛機には皮膚を冷却する機能が搭載されています。
照射直前に強力な冷却ガスや冷却装置で肌表面を冷やすことで、レーザー照射時の熱感を和らげ、痛みを軽減する効果が期待できます。これにより、痛みが不安な方でも比較的安心して施術を受けやすくなっています。ただし、痛みの感じ方には個人差があり、特に毛が濃い部位では痛みを感じやすい傾向があります。
アレキサンドライトレーザーのデメリット・注意点
多くのメリットがある一方で、アレキサンドライトレーザーにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。これらを理解した上で検討することが大切です。
痛みを感じやすい場合がある
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素に強く反応し、瞬間的に高い熱エネルギーを発生させます。そのため、特に毛が濃く、メラニン量が多い部位では、ゴムでパチンと弾かれるような痛みを感じやすい傾向があります。「痛い」と感じる度合いは個人差が大きいですが、特に初めて脱毛を受ける方や痛みに弱い方は、この点を考慮する必要があります。
痛みを軽減するために、多くのクリニックでは冷却装置を使用したり、希望に応じて麻酔クリームや笑気麻酔を用意しています。痛みが不安な場合は、カウンセリング時にクリニックに相談してみましょう。
産毛・細い毛への効果は限定的
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素に強く反応する特性を持つため、メラニン量が少ない産毛や細い毛、金髪、白髪などには十分な効果を発揮しにくいというデメリットがあります。
全身脱毛の場合、ワキやVIO、すねなどの濃い毛には効果的ですが、顔の産毛や背中の細かい毛などには効果を感じにくい可能性があります。これらの部位の脱毛を重視する場合は、他の種類のレーザー(ダイオードレーザーなど)も検討する必要があります。
硬毛化・増毛化のリスク
稀なケースですが、アレキサンドライトレーザーを含む熱破壊式レーザー脱毛では、硬毛化(それまで細かった毛が硬く太くなる現象)や増毛化(照射部位の毛が増える現象)が起こるリスクが指摘されています。
硬毛化・増毛化の原因は明確には解明されていませんが、レーザーの熱エネルギーが毛根を破壊するほど強くなく、かえって毛母細胞を刺激してしまうことなどが考えられています。特に、背中、うなじ、二の腕、顔などの産毛が多い部位で発生しやすいと言われています。
硬毛化・増毛化が起こった場合、アレキサンドライトレーザーではさらに悪化させてしまう可能性があるため、ヤグレーザーなど他の波長のレーザーで対応することが一般的です。クリニックによっては、硬毛化に対して保証制度を設けている場合もありますので、事前に確認すると良いでしょう。
日焼け肌・色黒肌への照射が難しい場合がある
アレキサンドライトレーザーは、毛のメラニンだけでなく、肌のメラニン色素にも反応してしまいます。そのため、日焼けしている肌や地黒で肌の色が濃い方に照射すると、レーザーが肌のメラニンに強く反応してしまい、やけどや色素沈着といった肌トラブルを起こすリスクが高まります。
安全な施術のためには、施術期間中は徹底した日焼け対策が必須です。特に夏場などは、日焼け止めを塗る、長袖を着るなど、紫外線対策を十分に行いましょう。日焼けしてしまった場合は、肌の色が元に戻るまで施術を延期する必要がある場合があります。色黒肌の方や、どうしても日焼けしやすい方は、ヤグレーザーなど肌色に関わらず照射しやすいレーザーを検討する方が良いかもしれません。
他の医療脱毛レーザーとの比較
医療レーザー脱毛には、アレキサンドライトレーザー以外にも、主にダイオードレーザーとヤグレーザーがあります。それぞれの特徴を知ることで、アレキサンドライトレーザーの位置づけや、ご自身の毛質・肌質に合うレーザーを見つけるヒントになります。
アレキサンドライトレーザー vs ダイオードレーザー
項目 | アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー(熱破壊式/蓄熱式) |
---|---|---|
波長 | 755nm | 800-810nm前後 |
メラニン反応 | 高い | 中程度 |
得意な毛質 | 濃く太い毛 | 幅広い毛質(機種により産毛にも強い) |
到達深度 | 比較的浅い | 中程度 |
脱毛方式 | 熱破壊式(主に) | 熱破壊式 / 蓄熱式 |
痛み | パチンとした熱感(冷却で軽減) | 熱感(蓄熱式は痛みが少ない傾向) |
美容効果 | シミ・くすみ改善、毛穴引き締め効果も期待 | 機種によるが、肌質改善効果を謳うものも |
日焼け肌 | 難しい場合が多い | やや対応しやすい機種もある(蓄熱式など) |
特徴・効果・痛みの比較
アレキサンドライトレーザーは、メラニン反応が高く、濃く太い毛の熱破壊に優れています。効果実感も比較的早いとされています。痛みは瞬間的な熱感で、冷却機能で和らげられます。
ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーよりやや波長が長く、メラニン反応は中程度ですが、幅広い毛質に対応しやすいのが特徴です。特に、低出力でじわじわと熱を与える「蓄熱式」のダイオードレーザーは、毛根全体をターゲットにするため、産毛にも効果が期待でき、痛みが少ないという大きなメリットがあります。熱破壊式のダイオードレーザーはアレキサンドライトレーザーに近い効果を持ちますが、蓄熱式は毛包全体にダメージを与えるイメージです。
それぞれ向いている人
- アレキサンドライトレーザーが向いている人:
- ワキ、VIO、すねなど、濃く太い毛の脱毛を優先したい方。
- 比較的早く効果を実感したい方。
- シミやくすみの改善といった美肌効果も同時に期待したい方。
- 色白の方で、日焼け対策をしっかり行える方。
- ダイオードレーザーが向いている人:
- 産毛も含めて全身をしっかりと脱毛したい方。
- 痛みに弱い方(特に蓄熱式)。
- 肌の色がやや濃い方や、少し日焼けしやすい方(機種による)。
アレキサンドライトレーザー vs ヤグレーザー
項目 | アレキサンドライトレーザー | ヤグレーザー |
---|---|---|
波長 | 755nm | 1064nm |
メラニン反応 | 高い | やや低い |
得意な毛質 | 濃く太い毛 | 深く根深い毛、硬毛化毛 |
到達深度 | 比較的浅い | 深い |
脱毛方式 | 熱破壊式 | 熱破壊式 |
痛み | パチンとした熱感 | 強い痛みの傾向 |
美容効果 | シミ・くすみ改善も期待 | 毛穴、肌のハリ改善も期待 |
日焼け肌 | 難しい場合が多い | 比較的照射しやすい |
特徴・効果・痛みの比較(ヤグレーザーは痛すぎ?)
アレキサンドライトレーザーは浅い層にある濃い毛に効果的です。
ヤグレーザーは、3つのレーザーの中で最も波長が長く1064nmです。メラニン反応は他の2つに比べて低いですが、レーザーが皮膚の深い層まで到達するという特徴があります。そのため、皮膚の深いところに毛根がある根深い毛や、男性のひげのように毛根が太く深い毛、硬毛化してしまった毛などに高い効果を発揮します。
ヤグレーザーは深くまで熱が伝わるため、痛みが他のレーザーよりも強いと言われることが多いです。「ヤグレーザーは痛すぎ?」と感じる方も少なくありません。冷却や麻酔は必須となるケースが多いです。
しかし、肌のメラニンには比較的反応しにくいため、日焼け肌や色黒肌の方でも照射しやすいという大きなメリットがあります。
それぞれ向いている人
- アレキサンドライトレーザーが向いている人:
- 前述の通り、濃く太い毛をメインで脱毛したい色白の方。
- ヤグレーザーが向いている人:
- 男性のひげ脱毛をしたい方。
- 硬毛化してしまった毛を治療したい方。
- 根深い毛が多い方。
- 肌の色が濃い方や、日焼けしやすい方。
あなたに合うレーザーの種類は?
結局、どのレーザーが最もあなたに合っているかは、あなたの毛質、肌質、痛みの感じ方、脱毛したい部位、そして最終的な脱毛のゴール(完全にツルツルにしたいか、自己処理が楽になりたいかなど)によって異なります。
多くのクリニックでは、複数の種類のレーザーを取り扱っており、カウンセリングであなたの状態を診察した上で、最適なレーザーを提案してくれます。一つのレーザーだけで全身を脱毛するのではなく、部位によって最適なレーザーを使い分ける「ブレンド照射」を行っているクリニックもあります。
まずはクリニックのカウンセリングを受けて、医師や看護師としっかり相談することが、自分に合ったレーザーを見つけるための最も確実な方法です。
アレキサンドライトレーザーでの脱毛に向いている人・向いていない人
ここまでの情報を踏まえ、アレキサンドライトレーザーでの脱毛が特に向いている人、そしてあまり向いていない人をまとめます。
向いている人
- ワキ、VIO、すね、腕など、濃く太い毛が気になる方
- メラニン量が多い毛に非常に効果的です。
- シミ・そばかす・くすみといった肌の色悩みも同時に改善したい方
- 副次的な美肌効果も期待できます。
- 比較的早く脱毛効果を実感したい方
- 濃い毛に対する効果実感が高い傾向があります。
- 肌の色が白く、日焼けをしない方
- 肌のメラニンへの反応が少ないため、安全に施術を受けやすいです。
- 瞬間的な痛みには耐えられる、または麻酔などで対応できる方
- 痛みを伴う可能性を理解し、対策を受け入れられる方。
向いていない人
- 顔や背中など、産毛や細い毛をメインで脱毛したい方
- メラニン量が少ない毛には効果が限定的です。
- 日焼けしている、または地黒で肌の色が濃い方
- 肌トラブルのリスクが高まります。
- 痛みに非常に弱い方
- 痛みが伴う可能性があるため、より痛みの少ない蓄熱式ダイオードレーザーなどを検討した方が良い場合があります。
- 硬毛化・増毛化が起こりやすい部位(背中、うなじ、二の腕など)の脱毛を強く希望する方
- リスクを理解し、硬毛化した場合の対応(ヤグレーザーでの再照射など)が可能なクリニックを選ぶ必要があります。
アレキサンドライトレーザーに関するQ&A
アレキサンドライトレーザーについて、よくある疑問にお答えします。
アレキサンドライトレーザーの痛みはどれくらい?
アレキサンドライトレーザーの痛みは、「ゴムでパチンと弾かれるような痛み」と例えられることが多いです。これは、毛に含まれるメラニンがレーザーの熱を吸収する際に生じる感覚です。
痛みの感じ方は、脱毛したい部位の毛の濃さや密度、個人の痛覚、肌の状態によって大きく異なります。ワキやVIOなど毛が濃く密集している部位は、他の部位よりも痛みを感じやすい傾向があります。
多くのクリニックでは、最新の機種に搭載された強力な冷却装置で肌を冷やすことで痛みを軽減しています。それでも痛みが強い場合は、麻酔クリームや笑気麻酔の使用を相談することも可能です。痛みが心配な方は、無料カウンセリングで痛みの程度や麻酔について詳しく質問してみましょう。
アレキサンドライトレーザーで硬毛化したらどうなる?
もしアレキサンドライトレーザーの施術後に硬毛化や増毛化が起こってしまった場合、多くの医療機関では、波長の異なるヤグレーザーなどを使用して治療を行います。前述のように、ヤグレーザーは皮膚の深い層にある毛や硬毛化した毛にも効果を発揮するため、硬毛化の改善に用いられます。
硬毛化・増毛化は比較的稀な副作用ではありますが、リスクとして存在することを理解しておくことは重要です。硬毛化への対応が可能なクリニックを選ぶと安心です。硬毛化に対する保証制度があるクリニックもありますので、契約前に確認しておくと良いでしょう。
施術を受ける上で特に気をつけることは?
アレキサンドライトレーザーの施術を安全かつ効果的に受けるために、いくつか重要な注意点があります。
- 徹底した日焼け対策: 施術期間中は、施術部位の日焼けを絶対に避けてください。日焼け肌への照射は、やけどや色素沈着のリスクを高めます。外出時は必ず日焼け止めを使用し、長袖などで肌を保護しましょう。
- 保湿: 施術前後は肌の乾燥を防ぐために十分な保湿を心がけましょう。肌が乾燥していると、痛みを強く感じたり、肌トラブルが起こりやすくなったりします。
- 飲酒、激しい運動、湯船での入浴: 施術当日は、飲酒、激しい運動、湯船での入浴は避けてください。これらは血行を促進し、肌の赤みやかゆみ、痛みを増強させる可能性があります。シャワーは可能ですが、ぬるめの温度で短時間にし、施術部位を強く擦らないようにしましょう。
- 自己処理: 施術前の自己処理は、カミソリや電気シェーバーで行い、毛抜きやワックスなど毛根から抜く方法は避けてください。毛根がないとレーザーが反応しません。
- 体調管理: 体調が優れない場合は、施術を延期することも検討しましょう。
- 服用中の薬・持病の申告: 施術を受ける前に、現在服用している薬や持病、アレルギーなどについて、必ずクリニックに正確に申告してください。医師が施術の可否を判断します。
これらの注意点を守ることで、より安全で効果的な脱毛を受けることができます。
まとめ:アレキサンドライトレーザーは効果と美容効果を兼ね備えた脱毛法
アレキサンドライトレーザーは、波長755nmの特徴を活かし、特に日本人の濃く太い毛に対して高い脱毛効果を発揮する医療レーザー脱毛です。多くのクリニックで導入されており、歴史と実績があります。
最大のメリットは、その確かな脱毛効果に加え、シミ・そばかす・くすみの改善や毛穴の引き締めといった副次的な美肌効果も期待できる点です。比較的短い施術時間で、冷却機能により痛みを軽減しながら施術を受けられます。
一方で、産毛や細い毛には効果が限定的であること、痛みを伴う可能性があること、硬毛化・増毛化のリスクがゼロではないこと、そして日焼け肌や色黒肌には適さない場合があるといったデメリットも存在します。
医療脱毛で使用されるレーザーには、アレキサンドライトレーザーの他に、幅広い毛質に対応しやすいダイオードレーザーや、根深い毛や硬毛化、日焼け肌にも対応できるヤグレーザーがあります。どのレーザーが最もあなたに合っているかは、あなたの毛質、肌質、目的によって異なります。
アレキサンドライトレーザーでの脱毛を検討する際は、ご自身の毛質や肌の状態、ライフスタイル(日焼けしやすいかなど)を考慮し、メリット・デメリットを理解することが重要です。
最終的には、複数の種類のレーザーを取り扱っているクリニックで、医師や看護師としっかりカウンセリングを行い、あなたにとって最適な脱毛プランを提案してもらうのが一番です。この記事が、あなたの医療脱毛選びの一助となれば幸いです。
監修医師情報
本記事は、[医療法人〇〇会 〇〇クリニック 院長 △△ △△ 医師]の監修のもと作成されています。
[簡単な経歴などを記載 – 例:日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。長年、美容皮膚科分野でレーザー治療に携わり、多くの患者の肌悩みに向き合ってきた。]
免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の製品やクリニックを推奨するものではありません。また、医学的な診断や治療に代わるものではありません。個人の症状や体質については、必ず医療機関で専門の医師にご相談ください。施術の効果やリスクには個人差があります。