【医師監修】プルリアル(pluryal)とは?他の製剤との違いについても詳しく解説

プルリアル

「プルリアル(Pluryal)」とは、美容皮膚科で使用される注入製剤の一つです。肌の弾力を高め、ハリを取り戻すことを目的に開発されました。肌の構造を整えることで「肌育注射」として美肌をサポートするのが特徴です。豊富な種類があり、肌の状態や部位に応じた使い分けができます。この記事では、プルリアルの特徴や効果、適した方、他の製剤との違い、施術のリスクと流れについて詳しく解説します。美肌を目指す方や施術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

肌育注射とは

肌育注射について詳しくはこちら

肌育注射は、特別な製剤を肌に直接注入することで、肌本来の健康な状態を取り戻し、ハリやツヤを与えるアンチエイジング治療です。肌の基本的なコンディションを整え、シワやたるみができにくい肌を目指します。短いダウンタイムで手軽に美肌を実現できるのが特徴です。

肌育注射は肌の内側に働きかけます。コラーゲンやエラスチンといった成分の生成を促進し、肌そのものを根本から再構築することで、自然な若々しさを引き出します。顔の形を変えるのではなく、肌の質を向上させることで、長期的に美肌を維持できる点がポイントです。

肌育注射は、肌の土台から整えるため、持続的に健康的で美しい肌を目指す方に適しています。

プルリアルの特徴

プルリアルは、肌の再生を目的に開発された特別な注入製剤です。肌に元々備わっている修復力を引き出し、肌の強さを高める効果があります。

  • 高い安全性
  • 肌を内側から整える
  • 肌質の向上

主成分は「PN(ポリヌクレオチド)」という成分で、肌の細胞や機能に直接作用します。この成分が肌の回復力を高めることで、コラーゲンの生成が促進され、肌の水分量もアップします。その結果、肌にハリや弾力が生まれ、なめらかで健やかな肌質に整えてくれるのです。

プルリアルには、次の3つの特徴があります。

高い安全性
プルリアルは、タンパク質を完全に取り除くことで、アレルギー反応のリスクを大幅に軽減しました。また、厳しいEU基準に基づく「CE」認証を取得しており、信頼性の高い安全性が保証されています。

肌を内側から整える
従来の注入剤は、水分やコラーゲンの補充を目的としていましたが、プルリアルは肌本来の自然治癒力を高めることを重視しています。バイオリモデリング(生体刺激)と呼ばれる働きによって、コラーゲンの生成を促進し、肌を内側から強く健康的に整える仕組みです。

肌質の向上
年齢とともに気になる小じわやたるみも、プルリアルの注入によって改善が期待できます。注入後は肌全体の質感が滑らかになり、ハリや弾力がアップすることで、肌年齢を若返らせます。

プルリアルはこんな方におすすめ

  • 目元や口元の小じわが気になる方
  • 目の下のクマやたるみが気になる方
  • 肌の乾燥やハリ不足に悩んでいる方
  • 肌の赤みや色ムラを改善したい方
  • ニキビ跡や毛穴の開きが気になる方
  • 肌全体のくすみやトーンの低下が気になる方
  • 自然な仕上がりを求める方

プルリアルのデンシフィアシリーズって?特徴について解説

プルリアルのデンシファイシリーズは4種類です。それぞれの特徴と対象部位について解説します。

※当院では、「プルリアル デンシファイ」を取り扱っております。

プルリアルシルクの特徴と対象部位

  • 目周り(小じわ、くすみ、色クマ)
  • 口周り
  • ストレッチマーク
  • 傷跡

目元の施術で初めてCE承認を取得された製剤です。肌内部のコラーゲン生成を促進し、真皮を厚くすることで皮膚そのものを強化します。これにより、小じわや色クマ、目の下のくすみを改善するとともに、口周りやストレッチマークなどの薄い皮膚のケアにも効果を発揮します。また、傷跡の改善にも役立つため、幅広い肌悩みに対応可能です。

※当院では取り扱いございません

プルリアルデンシファイの特徴と対象部位

  • 顔全体(肌荒れ、赤み、色素沈着、乾燥肌)
  • 手の甲
  • 首(シワの改善)

肌の修復と再生をサポートする製剤で、肌荒れや赤み、乾燥肌の改善を目的に開発されました。PN(ポリヌクレオチド)、非架橋ヒアルロン酸、抗酸化作用を持つマンニトールの3つの成分が組み合わされており、肌の潤い、弾力、質感を総合的に向上させます。

「バックエイジング」に優れた製剤は、肌にハリとしなやかさを与え、トータルで質感を向上させるのが特徴です。ヒアルロン酸が肌に潤いを与えるため、注入直後から改善を実感できます。その後、真皮の深部に作用し、細胞をじっくりと修復・再生します。

プルリアル バイオスカルプチャーの特徴と対象部位

  • 首のシワ
  • 顔全体(たるみ、肌質改善)
  • 手の甲(ボリュームロス、保水性の改善)

長持ちする架橋ヒアルロン酸が皮膚のボリュームを増やし、たるみを改善します。一方で、非架橋ヒアルロン酸が肌の再生を促し、ハリと保湿力を高めます。この組み合わせにより、即効性と安全性を兼ね備えた製剤です。

肌なじみが良く自然な仕上がりが期待でき、皮膚のたるみ、ボリュームロス、保水力の低下を改善し、ふっくらとした健康的な肌を取り戻す手助けをします。

プルリアル ヘアデンシティの特徴と対象部位

  • 頭皮
  • 眉毛
  • ひげ

頭皮や毛根に栄養を与えることで毛髪の成長を促し、抜け毛の減少をサポートするポリヌクレオチド製剤です。男性・女性どちらの脱毛の悩みにも対応しており、頭皮、眉毛、ひげといった幅広い部位への注入が可能です。※当院では取り扱いがございません。

プルリアルのリスクはあるの?施術の流れについて解説

プルリアルのリスク
プルリアル製剤を使用した施術後には、内出血、浮腫(むくみ)、赤みなどの軽い反応が生じることがありますが、これらは通常、数日から1週間程度で自然に治まります。

まれに、施術直後から数週間の間に、注入部位に炎症(赤み、腫れ、痛み、痒み)や血腫、圧痛が見られることがあります。これらの症状は免疫反応の一環として発生することがありますが、多くの場合は一時的です。

施術の流れ

  1. カウンセリング
    医師がお悩みや希望を丁寧にヒアリングします。リスクや副作用についても詳しく説明します。
  1. 施術前準備(所要時間:約15分)
    表面麻酔を施します。
    麻酔を行うことで、施術中の痛みを最小限に抑えます。
  1. ヒアルロン酸の注入(所要時間:1本の場合約15分)
    医師が、気になる部位に丁寧に注入します。
    所要時間は、施術範囲や本数により変動します。
  1. 施術後のケア

※施術感覚は2〜3週間の間隔で3〜4回行うのがおすすめです。

料金について

プルリアル1本(2ml)77,000円(税込)
3本(6ml)3回まとめセット(メーカー推奨)132,000円(税込)

当院の紹介

オーロラクリニックは、最新技術を駆使した高品質な治療とリーズナブルな価格設定、さらに徹底したプライバシー保護を実現したクリニックです。業界最高水準のAI診断システム「VISIA」を導入し、10万人以上の肌データに基づいたエビデンスをもとに、最適な美容治療を提供します。

初めて美容クリニックをご利用になる方にも、通いやすく信頼できるクリニックです。

完全個室のプライベート空間で、安心して施術を受けられる環境を整えています。豊富な施術メニューと丁寧なカウンセリングで、お一人おひとりの悩みに寄り添います。あなたの「かわいい」「キレイ」を叶えるために、気軽にご相談ください。

まとめ

プルリアル(Pluryal)は、注射による美肌治療として、肌のハリや質感の改善が期待できます。デンシファイシリーズをはじめとする多彩なラインナップが揃い、目的や施術部位に応じた最適な治療が可能です。従来の注入製剤とは異なり、「肌育注射」として肌そのものの若々しさを引き出す点が特長になります。施術にはリスクも伴いますが、医療機関で適切なカウンセリングを受けることで、安全かつ効果的に施術を受けられます。プルリアルについて詳しく知りたい方や施術を検討されている方は、ぜひ当院へお気軽にお問い合わせください。

 

医師コメント
プルリアルは、様々な製剤ラインナップを展開しており、しわ・たるみの改善だけでなく、肌質そのものの向上が期待できます。中にはポリヌクレオチド(PN)配合タイプもあり、自身の細胞再生力を高める点が特長です。安全性と持続効果を両立させながら、自然な仕上がりを得やすい製剤と言えるでしょう。施術のダウンタイムやリスクを最小限に抑えつつ、美肌や若返りを目指す方に適しています。

◾️監修

松澤 宗範(まつざわ むねのり)

職業:医師
専門分野:美容皮膚科

◾️経歴

2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業 2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医 2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局 2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科 2017年4月 横浜市立市民病院形成外科 2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科 2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職 2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長 2020年5月 青山メディカルクリニック 開業

◾️免許・資格

世界美容外科学会専門医

◾️所属

・青山メディカルクリニック院長
・慶応義塾大学病院形成外科

当コラムの掲載記事に関するご注意点

1.当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。

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